【大雨被害 各地の被害状況 復旧作業】

今回の大雨で被害を受けた各地の状況や復旧に向けた取り組みなどをまとめています。

【新潟県】

被害の大きい湯沢地区 寺の本堂などにも土砂 新潟 関川村

大雨の影響で、大きな被害を受けた新潟県関川村の湯沢地区では道路や家屋に大量の土砂などが流れ込んだままの場所があり、厳しい暑さの中、3日たった6日も、住民たちが復旧作業に追われていました。

関川村の湯沢地区の中心部にある道路は被災から3日たった6日も、大量の土砂や木などでふさがっていて、通行できない状態です。厳しい暑さの中、地元の人たちは住宅の中に入り込んだ土砂をかき出す作業などにあたっていました。

また、湯沢地区ある寺、「松岳寺」では本堂や境内に泥水が流れ込み大きな被害を受けました。寺では6日、泥や水につかった本堂の畳を撤去する作業が行われました。

作業には新潟県内のほかの寺の住職らも応援に入り、泥などがついて重くなった畳1枚1枚を境内まで運び出していました。

松岳寺の渋谷正淳住職は「復旧のめどはたたないが、せめてお盆までにお参りのできる状態にはしたい」と話していました。

災害廃棄物の仮置き場に多くの住民 新潟 関川村

大雨で被害を受けた新潟県関川村に設置された災害廃棄物を受け入れる仮置き場には、6日も多くの住民が訪れ、水につかった畳や家具などを次々と運び込んでいます。

関川村では大雨の影響でこれまでに住宅の
▽浸水が230件、
▽損壊が10件確認されるなど、大きな被害が出ています。

住民たちによる復旧作業が続く中、災害廃棄物を受け入れる仮置き場が5日の午後から村内にある公園の駐車場に設けられました。6日も多くの住民たちが軽トラックなどで訪れ、水につかった畳や家具、それに電化製品などを次々と運び込んでいます。

仮置き場を訪れた男性は「家族にとって思い入れのある家具もあると思うが、命あってのことなので、これから復興に向けて頑張りたい」と話していました。

関川村住民税務課の渡辺めぐ美主幹は「運ばれてくる災害廃棄物の量は多く、被害の大きさをあらわしていると思う」と話していました。

この仮置き場は8月末まで毎日開設され、受け入れる時間帯は午前9時から午後4時までです。

断水続くなか片づけ追われる 新潟 村上

一部で断水が続く新潟県村上市では被災した住民らが軽トラックで運んできた水を使って、住宅に入った泥を洗い流す作業などに追われていました。

村上市の坂町では、一時、胸の高さまで水が押し寄せるなどして住宅や店舗が浸水する被害が出て、6日午前中の時点でも断水が続いています。

被災した住宅や店舗では6日も朝から片づけが行われていて、このうち高齢の女性が1人で暮らす住宅を兼ねた理容店では、女性の息子の同僚9人が片づけの手伝いに来ていました。

断水のため、軽トラックで運んできた水を使って室内に入った泥を洗い流したり、水がつかったソファーを外に運び出したりしていました。

80代の女性は、「水がなくて大変です。料理も洗濯もできず、お風呂はもう数日、入っていません。早く水が出てほしい」と話していました。

新潟県内は6日午前中から気温が上がり、住民らは水分をこまめにとるなどして作業にあたっていました。片づけをしていた50代の男性は、「マスクが顔にへばりつくような感じで、息をするのも苦しい」と話していました。

酒の仕込みに使う地下水を無料で提供 新潟 村上

大雨の影響で一部で断水が続いている新潟県村上市にある酒造会社では酒の仕込みに使う地下水を一般の人たちに無料で提供していて、多くの人たちが飲み水を確保するために訪れています。

村上市は大雨の影響で一部の地域で断水が続いていて、住民らは飲み水などを確保する必要があります。市内にある昭和20年創業の酒造会社、「大洋酒造」ではふだんから酒の仕込みに使う地下水を一般にも無料で提供していて、断水が続く地域などから多くの人たちが次々に車で訪れています。訪れた人たちは地下水が出る専用の蛇口から持ってきたポリタンクやペットボトルに注いでいました。断水が続く地区に住む40代の女性は、「近くの商店ではミネラルウォーターが品薄になっているので、並ばずにきれいな水が確保できるのは助かります」と話していました。酒造会社の米野律子さんは、「やわらかくて口当たりのよいきれいな水を提供しています。暑いですが水分をしっかりとって熱中症を防いでほしい」と話していました。

【福井県】

9集落 約100世帯 約230人が孤立 福井 南越前町

5日、記録的な大雨を観測した福井県南越前町では、住宅や道路に大きな被害が確認されていて、9つの集落が孤立しています。
町では支援物資を送るとともに、道路などの復旧を急ぐことにしています。

5日の記録的な大雨では町内を流れる鹿蒜川が氾濫し、周辺の道路の陥没や住宅が水につかる被害が確認されています。

このうち、今庄地区では片側1車線の道路が陥没し、通行止めとなっていました。また、南今庄地区に続く橋は大きく崩れていて、集落へ向かうことができない状態となっていました。

町内に出ていた避難指示は午前11時半に解除されたものの、町によりますと6日正午の時点で、町内9つの集落合わせて約100世帯、約230人が孤立した状態になっているということです。

また、孤立している集落を含め各地で断水が続いているということです。

こうした中、6日夕方、自衛隊員たちが食料や水分などを数キロ先にある集落へ徒歩で物資を届けていました。道路や水道などの復旧の見通しはまだ立っていないということで、町は作業を急ぐことにしています。

一夜明け片づけ進む 福井 南越前町

記録的な大雨から一夜明けた6日、140棟以上の住宅で床上にまで水がつかる被害が出た福井県南越前町では、住民たちが家屋に流れ込んだ土砂などを片づけていました。

5日の記録的な大雨で南越前町では、147棟の住宅で床上まで水がつかる被害が確認されています。このうち、鹿蒜川が氾濫した今庄地区では、住宅地や道路に大量の泥や木などが流れ込みました。

ほとんどの住宅の1階部分には水がつかったあとが残り、住民たちはスコップやバケツを使って泥をかき出したり、たたみや家具などを家の外へ運び出していました。

住民の男性は「5日は急いで家の2階に避難して過ごし、夜に1階をのぞいてみると冷蔵庫やら家具などが泥水の中に浮いていました。友人などに手伝ってもらってなんとか片づけをしています」と話していました。

南越前町では6日午後から町内の2か所で災害廃棄物や土砂を受け入れることにしています。また、6日朝の時点で住宅の床下浸水の数などまだ詳しい被害の状況は把握できていないということで確認を急いでいます。

一方、福井県内では南越前町を通るJR北陸本線が敦賀駅と武生駅の区間で、6日も始発から運転を見合わせています。

また、周辺の北陸自動車道や国道8号も一部の区間で通行できない状態が続いています。

給水所に住民たちが列 福井 南越前町

5日の大雨の影響で、福井県南越前町の一部の地区では断水が続いていて、臨時に設けられた給水所には住民たちが列をつくっていました。

南越前町では6日の午前9時の時点で、町内の4つの地区などで断水しています。町内には5日から臨時の給水所が設けられ、今庄住民センターでは朝から多くの人が訪れて、ポリタンクやペットボトルなどに水を入れて持ち帰っていました。

氾濫した鹿蒜川の近くに住む70代の男性は「5日の夕方から断水しています。片づけの水も必要ですが、なによりもまず生活するための水が必要です。こんな経験は初めてです」と話していました。

また別の女性は「飲料水などはコンビニなどで調達できましたが、水がないとお米も炊けないし、トレイにも行けず、とても困っています。お風呂は銭湯に行こうと思います」と話していました。

南越前町によりますと、2つの地区で6日中の復旧が見込まれていますが、ほかの地区などは、めどがたっていないということで町が復旧を急いでいます。

【石川県】

33度を超す暑さのなか片づけ続く 石川 小松

記録的な大雨で多くの住宅が浸水被害などを受けた石川県小松市では、6日も厳しい暑さのなか、住民たちが家に入り込んだ泥や水につかった家具などの片付けに追われました。

地区の広い範囲が浸水した小松市古府町では、午前中から気温33度を超える暑さの中、住民たちが、泥や水にぬれた畳などを台車を使って廃棄物置き場の空き地に運び込んでいました。空き地の前では、町内会長の男性がペットボトルの入ったクーラーボックスを用意して水分補給を呼びかけるなど、熱中症の予防に気を配っていました。

被災した自宅の片づけをしていた60代の男性は「朝から厳しい暑さで汗が止まらず参っています。作業は1週間以上続きそうで、この暑さも考えると先が思いやられます」と話していました。

また、ほとんどの住宅が浸水被害を受けた、小松市中海町では被災した人の親戚や友人たちが集まり、家の中から泥を運び出すのを手伝う姿が見られました。被災した親戚のために隣の能美市から駆けつけたという男性は「被害の大きさは想像を超えていました。土日2日間で手伝いますが、暑さも厳しいのでできる範囲で作業します」と話していました。

大雨被害地にボランティアセンター 参加者が次々に 石川 小松

今回の大雨で200棟以上の住宅が水につかるなどの被害が出た石川県小松市で6日、ボランティアセンターが開設され、県内に在住する人にかぎり、受け付けを始めました。

ボランティアセンターは、小松市の社会福祉協議会などが白江町の「第一コミュニティセンター」に開設し、6日午前8時半に受け付けを始めると、参加を希望する人たちが次々と訪れました。
受け付けを済ませた人たちは、活動の内容や場所について説明を受けたあと、5人から10人ほどのグループに分かれ、スコップやブラシなど必要な資材を車に積み込んで出発しました。
新型コロナの感染予防対策でボランティアは当面、県内在住者に制限し、住宅が浸水する被害が特に大きかった中海地区や国府地区などを中心に、泥のかき出しや片づけなどの作業に当たってもらう予定だということです。

参加者の1人は「被災された住民の方たちはとても苦労されていると思うので、少しでも力になりたい」と話していました。

小松市社会福祉協議会の土中伊佐男会長は「多くのボランティアに参加していただき、心強い。熱中症や安全に気をつけながら無理のない範囲で活動してほしい」と話していました。

【山形県】

県内の断水は6日朝までに解消

記録的な大雨による影響で、飯豊町では、
▽橋が崩落して、設置されていた水道管が流されたほか、
▽浄水場の水の濁りがひどく、きれいな水を配水できなかったため、最大約2300世帯で断水していました。

町が、仮の水道管を設置するなど復旧作業を進めた結果、6日朝までに町内すべての水道が復旧し、これで山形県内の断水は解消しました。

一方で、町内の手ノ子地区と高峰地区の一部では浄水した水を一時的にためる池から遠いことから通常より少ない量しか水が届かないなど不自由な状態が続いているということで、町は、近くの給水所などを利用するよう呼びかけています。

小白川地区に住む高橋弘和さん(56)は「ここ数日は、自衛隊の給水車や、親族が届けてくれた水でしのいでいましたが、洗い物やトイレなどが不便でした。水が出て一安心です」と話していました。

災害ボランティアが泥の撤去など手伝う 山形 大江町

記録的な大雨で多くの住宅で浸水の被害が出た山形県大江町では、6日からボランティアが泥の撤去などの活動を始めました。

大江町の社会福祉協議会は5日から、感染症対策として県内に限ってボランティアを募集していて、6日は各地からおよそ120人が町の役場に集まりました。

ボランティアは、社会福祉協議会の担当者から作業中のマスクの着用や熱中症対策などの説明を受けたあと、川の水があふれて住宅が浸水する被害が出た最上川沿いの集落に向かいました。

このうち、鈴木穣治さん(47)の住宅では、駐車場や庭の家庭菜園に流れ込んだ泥を取り除く作業にあたりました。

この住宅では建物の1階にあたる駐車場が2メートルほど水につかり、水が引いたあとも20センチの高さまで泥が積もっていたということです。

村山市からボランティアに参加した製造業の男性は「町の様子を報道で知り、いてもたってもいられず少しでも力になれればと思い参加しました」と話していました。

ボランティアを依頼した鈴木さんは「避難指示が出て避難を始めた時点ではくるぶしぐらいまで水につかっていました。1人で片づけるには範囲が広く庭の泥は諦めていましたが、ボランティアが一気に片づけてくれて非常に助かりました」と話していました。

【青森県】

浸水のりんご園にボランティア 青森 弘前

今月3日の記録的な大雨により、弘前市では、岩木川や平川などの河川敷を利用したりんご園が浸水し、木がおよそ2.5メートルまで水につかるなどの被害が出ました。

6日は、市内各地のりんご園で、ボランティアの募集に応じたおよそ30人が片づけを行い、農家の指示を受けながら、りんごの木に絡まったゴミや落ちている木の枝を拾っていました。

参加した弘前大学1年の田中大翔さんは「こんなに大きな被害を受けているとは思いませんでした。広い農園をひとりで片づけるのは大変なので困ったときは助け合いたいです」と話していました。

また、りんご園を経営する齊藤金則さんは「来てくれるだけでありがたく助かります」と話していました。

弘前市は、市のボランティアセンターで、引き続きボランティアを募集しているほか支援が必要な農家は市役所まで連絡してほしいと呼びかけています。