岸田首相 グテーレス国連事務総長と会談 核なき世界へ連携継続

岸田総理大臣は6日、平和記念式典に出席するため広島市を訪れた国連のグテーレス事務総長と会談し、「核兵器のない世界」の実現に向けて国連との緊密な連携を続けていきたいという考えを伝えました。

この中で、岸田総理大臣は「被爆の実相に対する正確な認識こそ、核軍縮、そして核兵器のない世界に向けた取り組みの出発点だ。わが国は、唯一の戦争被爆国として世界をリードしていかなければならないと思っており、国連とも緊密な連携を続けていきたい」と述べました。

これに対し、グテーレス事務総長は「心配なのは核兵器の数が減少していた流れが止まって核兵器やミサイルが強化されていることだ。核不拡散と核軍縮という車の両輪が成立するように取り組んでいかなくてはならず、日本の役割に期待している」と応じました。
また岸田総理大臣は4日、中国が軍事演習で発射した弾道ミサイルが、日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下したことについて「日本の安全保障や国民の安全に関わる重大な問題であり、厳しく非難する」と述べました。

そのうえで、今回の中国の行動は国際社会の平和と安定に深刻な影響を及ぼすものだとして、グテーレス事務総長と連携していきたいという考えを伝えました。
このあと両氏は原爆資料館を視察し、当時の広島の街が熱線と爆風で一瞬にして破壊された様子を再現した「ホワイトパノラマ」という展示などを見て回りました。

そして、資料館を訪れた各国首脳らのメッセージが記載された芳名録にそろって名前を記し、岸田総理大臣は「『核兵器のない世界』への機運を再び盛り上げるために力を尽くします」というメッセージを添えていました。