積水メディカル 茨城 東海村施設 排水管損傷し放射性物質検出

積水メディカルは、医薬品の研究を行う茨城県東海村の施設で放射性物質を含んだ液体を流す排水管が損傷し、建物の床下から放射性物質が検出されたことを明らかにしました。従業員の被ばくは確認されていないほか、環境への影響はないとみられるということです。

これは積水メディカルと茨城県が5日夕方、会見を開いて明らかにしたものです。

それによりますと、医薬品の開発に関する研究を行っている東海村村松の「積水メディカル創薬支援センター」の研究施設で4日、実験棟の解体を進めていたところ、1階の床下にある放射性物質を含む廃液を流す排水管2か所が破断しているのが見つかったということです。

積水メディカルが調査したところ、このうち1か所で床下の土の表面から、通常の値を超えるトリチウムなどの放射性物質が検出されたということです。

この実験棟では、ラットなどの体内に吸収された医薬品がどのように移動し排せつされるか研究するため放射性物質が利用されていたということです。

実験棟はおととし3月以降は使われていなかったということで、これまでの調査で、従業員の被ばくは確認されておらず、環境への影響はないとみられるということです。

排水管は塩化ビニル製で、破断した時期や原因は分かっていないということで、積水メディカルは今後、調査を進めることにしています。

積水メディカル「深くおわび」

積水メディカル創薬支援センターの橋爪研太センター長は「近隣住民の方々や関係機関に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」としています。

積水メディカルの施設とは

茨城県東海村村松にある「積水メディカル創薬支援センター」は新たな医薬品の開発に関する研究を行っています。

製薬会社などから依頼を受け、ラットやサルなどを使って、放射性物質が出す放射線を頼りに、体内に吸収された医薬品がどのように移動し排せつされるかを調べるなどしているということです。

東海村 山田村長「住宅街で心配も 管理徹底を」

茨城県東海村にある積水メディカルの研究施設で、建物の床下から放射性物質が検出されたことについて、東海村の山田修村長は「施設の管理が適切ではない部分があったとみられ、遺憾だ。施設は住宅街の中にあり、心配に思う住民もいるとみられる。今後は、原因や経緯に関する調査をきちんと行い、管理を徹底してほしい」とコメントしています。