“中国軍が「中間線」越え「重大な挑発行為だ」” 台湾国防部

中国軍が4日から台湾を取り囲むように大規模な演習を始めたなか、台湾国防部は5日午前中に中国軍の航空機や艦艇が台湾海峡の「中間線」を越えて活動したことを確認し「重大な挑発行為だ」と非難しました。

台湾国防部の発表によりますと、日本時間の5日正午までに、中国軍の航空機や艦艇が台湾海峡周辺で演習を行い、海峡の「中間線」も越えたのを確認したということです。

台湾軍が警告を行うとともに、航空機と艦艇、それに陸上に配備しているミサイルシステムで「適切に対処した」としています。

台湾国防部は「中国軍の今回の演習は、弾道ミサイルの発射にせよ、意図的な中間線越えにせよ、重大な挑発行為だ」と非難したうえで、「台湾軍は『エスカレートさせず、紛争を引き起こさず』の態度で主権と国の安全を堅く守り抜く」としています。

台湾海峡の「中間線」は中台両軍の偶発的な衝突を避けるための境界線とされてきましたが、中国軍は3日と4日も多数の戦闘機がこの線を越えて台湾側に進入しました。

中国当局は最近、「中間線」の存在を認めないという立場を公然と示すようになっていて、連日の軍事活動によって、これまで中台双方の暗黙の了解とされてきた「中間線」の形骸化をねらっているとみられます。

台湾にとっては「中間線」が維持できなければ防衛ラインが後退することになり、危機感を強めています。