ロシア 米の女子プロバスケ選手に禁錮9年の判決

ロシアで違法にあたる薬物を所持していたとして起訴されたアメリカの女子プロバスケットボール選手について、ロシアの裁判所は禁錮9年の判決を言い渡しました。
アメリカ政府が不当な拘束だと反発していて、アメリカとロシアの外交的な対立が一段と深まる可能性も出てきています。

禁錮刑を言い渡されたのはアメリカの女子プロバスケットボールのブリトニー・グライナー選手です。
オリンピックで金メダルを獲得したチームのメンバーの1人です。

ことし2月にモスクワ郊外の空港での荷物検査でロシアで違法にあたる薬物を所持していたとして拘束され、麻薬密輸の罪で起訴されていました。

ロシアのモスクワ州にある裁判所は、4日にグライナー選手に禁錮9年の判決を言い渡しました。

アメリカ政府はこれまで「不当な拘束だ」と反発し、バイデン大統領がグライナー選手に手紙を届けるなどして、釈放に向けて全力を尽くすと強調してきました。

これに対しロシア側は「法律に従ったもので政治的な動機ではない」と主張しています。

アメリカのブリンケン国務長官は先月30日に行ったロシアのラブロフ外相との電話会談の中でもグライナー選手の釈放を求めたばかりで、アメリカとロシアの外交的な対立が一段と深まる可能性も出てきています。

バイデン大統領「すみやかに釈放するよう求める」

アメリカのバイデン大統領は4日に声明を発表し、ロシアが選手を不法に拘束していると改めて非難したうえで「判決は受け入れがたく、選手が愛する人たちやチームメートのもとに帰れるようロシアにはすみやかに釈放するよう求める」と訴えました。

またホワイトハウスのカービー戦略広報調整官はMSNBCテレビに対し、ブリンケン国務長官がこの件についてロシアのラブロフ外相と、ASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議が開かれているカンボジアで話し合う機会を探るという見通しを示しました。