新型コロナ 小児科診療ひっ迫 子どもの集団接種再開 東京 港区

小児科の診療が新型コロナの感染急拡大でひっ迫しワクチン接種を進めにくい状況になっていることから東京 港区は、5歳から11歳の集団接種会場での接種を再開しました。

東京 港区は5歳から11歳を対象にしたワクチンの集団接種をことし3月に始めましたが、区内の医療機関での個別接種で対応が可能と判断し、5月下旬で集団接種を終えていました。

しかし、感染の急拡大で区内の小児科は診療がひっ迫し、ワクチン接種を進めにくい状況になっていることから区は、医療機関や保護者などからの要望を受け、集団接種会場での接種を急きょ再開することになりました。

接種は今月27日に再開し、29日は会場に次々と子どもと保護者などが訪れて、子どもたちは問診のあと接種を受けていました。

10歳の女の子は「すごく感染者数が増えてきて、びっくりしています。接種を受けて少し安心できました」と話していました。

子どもが接種を受けた女性は「子どもの感染が広がっているという話や、ワクチン接種をすれば重症化しにくいという話を聞き、子どもを連れて行きやすい夏休みに接種に来ました」と話していました。

港区みなと保健所でワクチン接種を担当する土井重典 課長は「副反応が出ても学校を休む必要がない夏休みに合わせて接種会場を開設しました。現在の感染の中心は子どもや若年層なので、ぜひ接種を検討していただきたいです」と話していました。