感染拡大で主流の「BA.5」 潜伏期間は「BA.1」より短い2.4日か

新型コロナウイルスの感染拡大の主流になっている、オミクロン株の1つ、「BA.5」に感染してから症状が出るまでの潜伏期間について調べたところ、平均は2.4日で、ことし初めに拡大したオミクロン株の「BA.1」より半日短かったとする結果を茨城県の保健所がまとめました。

調査は「BA. 5」への置き換わりが進んだ今月4日からの3週間に発症した患者を対象に茨城県潮来保健所が行いました。

それによりますと、感染経路が分かっている72人について、ウイルスにさらされたとみられるときから発症までの潜伏期間を調べたところ、1人を除いた71人が3日以内で平均では2.4日でした。

潜伏期間は、ことし初めからの第6波で広がった「BA. 1」の平均2.9日より半日短く、デルタ株の平均3.7日より1.3日短かったとしています。

また、1人が発症してから、次に感染した人が発症するまでの期間も「BA. 5」では0.67日と短かったということで、短時間のうちに次々と感染が広がり、拡大のスピードが速い理由の1つとして考えられるとしています。

政府は濃厚接触者に求める待機期間を最短で3日間に短縮していますが、調査した潮来保健所の緒方剛所長は「潜伏期間が長い人を見逃している可能性が全くないとはいえないが、トータルで見た場合は3日の待機期間は合理的だと裏付ける結果ではないか」と話しています。