新型コロナ 患者情報集約システム「HER-SYS」 おおむね復旧

新型コロナウイルスの患者情報を集約するシステム「HER-SYS」が、26日午前から一部で入力できない状態が続いていましたが、午後4時半ごろまでにおおむね復旧しました。厚生労働省は患者の急増によってシステムに負荷がかかったことが原因とみて詳しく調べています。

「HER-SYS」は新型コロナの感染対策にいかすため国がおととし5月に導入したシステムで、全国の医療機関や保健所が患者の年齢が症状などを入力し、情報を一元的に集約しています。

厚生労働省によりますと26日午前10時半ごろから東京都や沖縄県など感染が拡大している地域を中心にシステムにログインできない状態になっていましたが、午後4時半ごろまでにおおむね復旧したということです。

また、患者自身がスマートフォンやパソコンで健康状態を入力する「My HER-SYS」も復旧しました。

厚生労働省によるとコロナ患者の急増に伴って入力が大幅に増え、システムに負荷がかかったことがトラブルの原因とみて詳しく調べるとともに、ログインできる利用者の数を引き上げるようシステムの改修を行う方向で検討しています。

厚生労働省は「感染者が増加している中でこのような不具合が起きてしまい申し訳ございません。同様のトラブルが発生しないようにシステムの補修や管理に万全を期していきたい」としています。