京都 祇園祭 後祭の「山鉾巡行」196年ぶり復帰の「鷹山」も

京都の夏を彩る祇園祭は24日、後祭の「山鉾巡行」が行われ、およそ200年ぶりに復帰した「鷹山」など豪華に飾り付けられた山や鉾が都大路を進みました。

後祭の山鉾巡行は24日午前9時半から始まり、京都市中心部の烏丸御池の交差点から11の山や鉾が威勢のいいかけ声とともに次々と出発しました。

新型コロナの影響で山鉾巡行は2年連続で中止されていましたが、ことし3年ぶりの実施となり、豪華な懸装品で飾られた山や鉾は祇園囃子が響く中都大路を進んでいきました。

交差点にさしかかると、大きな車輪の下に竹を敷いて、水をまきながら直角に方向転換する「辻回し」が披露され、掛け声とともに回転すると、沿道の人たちから歓声や拍手が送られていました。

また、ことしは江戸時代に風水害の影響で損傷して以来、山鉾巡行に参加していなかった「鷹山」が196年ぶりに復帰し、観客が見守るなかゆっくりと進んでいきました。

警察によりますと沿道には24日、およそ3万5000人が訪れたということです。

祇園祭は、平安時代に疫病退散を祈願して始まったと伝えられている祭で、母親と訪れた小学生の女の子は「鷹山は200年ぶりに巡行すると聞いて、すごいなと思って見に来ました。みんなが新型コロナにかからないように、疫病退散のご利益があったらいいなと思います」と話していました。