大相撲 佐渡ヶ嶽と玉ノ井部屋で新型コロナ感染 所属力士休場

日本相撲協会は、大相撲の佐渡ヶ嶽部屋と玉ノ井部屋で新型コロナウイルスの感染が確認されたため、平幕の琴ノ若など部屋に所属する力士が名古屋場所11日目の20日から休場すると発表しました。

日本相撲協会によりますと、新型コロナウイルスの検査の結果、佐渡ヶ嶽部屋と玉ノ井部屋の所属力士から陽性者が出たということです。

このため、それぞれの部屋に所属する力士のほか、佐渡ヶ嶽部屋の師匠で審判部長を務める元関脇 琴ノ若の佐渡ヶ嶽親方などが名古屋場所11日目の20日から休場することになりました。

幕内力士では、佐渡ヶ嶽部屋で、19日まで7勝3敗と好調の琴ノ若のほか、琴恵光、琴勝峰が休場となります。

また、十両では、玉ノ井部屋の東龍と東白龍が休場となります。

幕内で20日に対戦する予定だった関脇 大栄翔、王鵬、豊山は不戦勝となります。

コロナ感染で途中休場 5日連続6部屋に

大相撲名古屋場所では場所中、19日までに出羽海部屋、鳴戸部屋、放駒部屋、武蔵川部屋の4つの部屋で力士や関係者などに新型コロナウイルスの感染が確認され、各部屋に所属するすべての力士が休場となっています。

今回の発表で新型コロナの感染に伴う力士などの途中休場は、5日連続6つの部屋となりました。

このほか、場所前には田子ノ浦部屋で所属力士の感染が確認され、部屋の力士全員が休場しています。

幕内では、大関 御嶽海、平幕の高安、一山本がすでに休場していて、20日から休場する琴ノ若、琴恵光、琴勝峰を合わせて6人が新型コロナの感染に伴う休場となります。

11日目は取組の2割近くが不戦勝に

大相撲名古屋場所11日目は新型コロナウイルスの感染に伴い所属力士が多い佐渡ヶ嶽部屋と玉ノ井部屋の力士が休場となったため取組の2割近くで対戦相手が不戦勝となりました。

日本相撲協会によりますと番付上の所属力士は佐渡ヶ嶽部屋が25人とすべての部屋の中で2番目に多く、玉ノ井部屋は24人と3番目に多くなっています。

11日目は序ノ口から幕内まで合わせて143の取組が組まれましたが、2つの部屋の力士が休場となったことで17%余りにあたる25の取組で対戦相手が不戦勝となりました。

出場する力士が減ったことに伴い日本相撲協会は21日、12日目の取組の開始時間を20日より45分遅らせて午前10時20分としました。