安倍元首相銃撃事件から1週間 警備の問題 検証作業を急ぐ

今月8日に安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃撃され、死亡した事件からきょうで1週間になります。この間、容疑者は動機や経緯を詳細に供述し、警察は宗教団体に恨みを募らせた末、安倍元総理大臣が近しい関係にあったと思い込んで事件を起こしたとみて捜査しています。一方、総理大臣経験者の殺害を阻止できなかった警備の問題についても検証作業を急いでいます。

参議院選挙期間中だった今月8日の午前11時半ごろ、奈良市内の駅前で応援演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡しました。

警察は、奈良市の無職、山上徹也容疑者(41)を逮捕し、殺人の疑いで捜査を進めています。

この1週間、山上容疑者は調べに淡々と応じ、動機や銃の製造方法、事件前の行動などを詳細に説明しています。

これまでの供述などから、警察は、母親が入信している宗教団体に恨みを募らせ、幹部の殺害を計画したものの襲撃の機会がなかったため、この団体と安倍総理大臣が近しい関係にあると思い込み、標的にしたとみています。

一方、警察は捜査と並行し、当時の警備の状況についても検証作業を進めています。

警察庁が立ち上げた検証チームが14日、奈良県警察本部に派遣され、警護や警備にあたっていた警察官らへの聞き取りなどを始めました。

検証チームは、総理大臣経験者が演説中に殺害されるという未曽有の事態をなぜ防げなかったのか早急に課題を洗い出し、今後の対策を急ぐことにしています。