海老蔵さん「期待に応えられる團十郎に」襲名公演の演目決まる

ことし11月に歌舞伎界の大名跡「市川團十郎」を襲名する、市川海老蔵さんの襲名披露公演の演目が「勧進帳」などに決まり、海老蔵さんは「皆様の期待に応えられる團十郎になるよう、懸命に努力いたします」と意気込みを語りました。

「市川團十郎」は、江戸時代から続く歌舞伎界の大名跡で、海老蔵さんは十二代目だった父親に続いて、おととし十三代目を襲名する予定となっていましたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、改めてことし11月に襲名披露公演が行われます。

7日は東京 歌舞伎座で、海老蔵さんが、長男で八代目市川新之助を襲名する堀越勸玄さん(9)とともに会見し、襲名披露公演の演目が、市川家ゆかりの「勧進帳」や「助六由縁江戸桜」などに決まったことを明らかにしました。

海老蔵さんは、延期を経ての襲名となったことについて「コロナ禍が続いていますが、襲名披露興行が行えることで新しい光になれるよう、2年間の準備期間をいただいたと思ってありがたくつとめたい。皆様の期待に応えられる團十郎になるよう、懸命に努力いたします」と意気込みを語りました。

また、勸玄さんは、歌舞伎十八番の「毛抜」の粂寺弾正を、最年少で演じることになり「襲名できることを感謝しています。歌舞伎が好きなので楽しみにしています」と話していました。

十三代目「市川團十郎」の襲名披露公演は、11月7日から東京 歌舞伎座で始まります。