コロナ感染再拡大 政府「全国旅行支援」は来週にも慎重判断

新型コロナの感染が再拡大する中、政府は、自治体に対し、病床の確保を求めるなど、警戒を強めています。また、「県民割」に代わる観光需要の喚起策「全国旅行支援」を開始するかどうか、来週にも慎重に判断することにしています。

新型コロナの新規感染者数は、6日、東京で、ことし4月14日以来、8000人を上回り、全国では4万5000人を超えて1週間前のおよそ2倍となりました。

政府は、オミクロン株のうち、より感染が広がりやすいとされる「BA.5」への置き換わりが進む可能性があることや、ワクチンの接種効果の減少などから、今後も感染者が増える懸念があるとしています。

このため、病床使用率をはじめとした各地の医療提供体制の状況を注視するとともに、自治体に対して、病床の確保や臨時の医療施設の開設に向けた準備を求めるなど、警戒を強めています。

一方、政府は、感染状況が改善されれば、「県民割」に代わる新たな観光需要の喚起策「全国旅行支援」を今月前半から開始するとしています。

ただ、政府内からは「感染者数の増加傾向が今後も続くか見極めながら開始時期を決める必要がある」といった意見が出ていて、開始するかどうかは、病床使用率などを見極めたうえで、来週にも慎重に判断することにしています。