東京大空襲 遺品など未公開資料 東京都がデジタル化し保存へ

およそ10万人が死亡した東京大空襲で犠牲になった人の遺品や証言映像など、倉庫に保管されたままになっている未公開の資料を、東京都がデジタル化して保存することになり、公開方法などについては今後検討していくことにしています。

77年前、昭和20年3月10日未明の東京大空襲では、アメリカの爆撃で下町を中心に壊滅的な被害が出て、およそ10万人が死亡しました。

東京都は、空襲を語り継ぐための施設を整備する方針でしたが、展示内容をめぐる都議会での対立で、計画は凍結されたままとなっています。

施設で展示する予定だった犠牲になった人の遺品などおよそ5000点や、体験者330人分の証言映像は、一部が短期間展示されることがありますが、ほとんどが倉庫で保管されたままになっています。

こうした中、東京都は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で都民の平和への意識が高まっているとして、戦争の記憶を風化させないように、集めた遺品や証言映像をデジタル化して保存することになりました。

都議会の一部などからは遺品や証言映像を広く公開するよう求める声も出ていて、都は、具体的な方法や個人情報にどう配慮するかなどについて、今後、慎重に検討していくことにしています。