エンジェルス大谷翔平 月間MVP逃した理由は“票の分散”か

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手は先月、投打で活躍しながら月間MVP=最優秀選手の受賞を逃しました。
その理由の1つとして、野手部門と投手部門に票が分散してしまうという、二刀流ならではの背景があったと考えられます。

大リーグの月間MVPは全30球団の担当記者などの投票で決まり、各記者は野手部門の「プレイヤーズ・オブ・ザ・マンス」と投手部門の「ピッチャーズ・オブ・ザ・マンス」にそれぞれ1人、投票します。

関係者によりますと6月の月間MVPの投票に参加したエンジェルスの担当記者5人のうち、投手部門で大谷選手を投票したのが3人、野手部門で大谷選手に投票したのが2人で、2部門とも大谷選手に投票した記者はいなかったということです。

大谷選手は6月、ピッチャーとして4勝1敗、防御率1.52、バッターとして打率2割9分8厘、ホームラン6本、17打点の好成績を残し、ホームラン2本を含む8打点をマークした翌日に8回を無失点に抑えて13個の三振を奪うという、大リーグの歴史で初めての離れ業を成し遂げました。

バッターとしてはリーグトップの記録はありませんでしたが、ピッチャーとしては勝利数がリーグトップに並ぶ4勝で、4勝を挙げたピッチャーの中では大谷選手の防御率が最もよく、投手部門での受賞が期待されていました。

しかしアメリカンリーグの投手部門で選ばれたのは、2勝ながら防御率と奪三振数でリーグトップの成績を残したホワイトソックスのシース投手でした。

大谷選手は受賞を逃しましたが、投手部門ではなく野手部門で大谷選手に票を入れた記者がエンジェルスの担当記者だけで2人いたことが分かり、実際に野手部門に投票したという地元紙のジェフ・フレッチャー記者は、投打両方の成績を加味した結果だと理由を明かしました。

フレッチャー記者は「大谷は先月、最高のバッターでもピッチャーでもなかった。バッターでは明らかにアストロズのアルバレスの数字が上だった。私が思うに、3番目にいいバッターで、かつ3番目にいいピッチャーだったが、全体的には彼が最高だった」と話しました。

そのうえで「プレイヤーズ・オブ・ザ・マンスは一般的には野手を対象にした賞だが、投手を含めたすべての選手が含まれていると私は思った。だから投手部門ではなく、野手部門に彼の名前を入れた」と説明しました。

同じく野手部門で大谷選手に投票したという「MLB.com」のレット・ボリンジャー記者は「はじめは大谷を投手部門で投票しようかと考えたが、彼はベストではなかった。攻撃ではアルバレスのほうが上だったが、投手としての成績を足し合わせると大谷が最高の選手だった。彼が賞に値すると思っていたので、受賞しなかったことには驚いた」と話していました。

月間MVPの票の内訳は明らかになっていませんが、大リーグ機構が月間MVPを発表した文書の中には投打どちらも大谷選手に投票があったとしていて、大谷選手が受賞を逃した理由の1つには、野手部門と投手部門に票が分散してしまうという二刀流ならではの背景があったと考えられます。