キャプテンの坂手淳史選手は「敗れたことは率直に悔しい。スキルのミスが多々あったが、ボールを継続すればスペースはたくさんできるし、セットプレーでも体が大きい相手に対してもスクラムやラインアウトで取れることもあったので、自分たちがやろうとしているラグビーはできたと思う」と振り返りました。
その上で、7月9日にふたたび戦うフランス戦に向けて、「リベンジできるように僕たちのラグビーのプランを落とし込んでいって、来週いい戦いをして勝てるようにやっていきたい」と意気込みました。

ラグビー 日本代表 世界ランキング2位のフランスに敗れる
ラグビーの日本代表は来年のワールドカップに向けた強化の一環として世界ランキング2位のフランスと愛知県でテストマッチを行い23対42で敗れました。
世界ランキング10位の日本は、来年フランスで行われるワールドカップに向けた強化の一環として6月からテストマッチに臨んでいます。
先月18日と25日には世界19位のウルグアイにいずれも快勝し、2日の第3戦では、世界ランキング2位の強豪、フランスと愛知県豊田市で対戦しました。
日本は、新型コロナウイルスの検査でスタンドオフの山沢拓也選手やスクラムハーフの齋藤直人選手など4人が陽性と判定され前回のウルグアイ戦から山沢選手に代わってリ・スンシン選手が、齋藤選手に代わっては、追加招集された茂野海人選手がそれぞれ先発しました。
前半は一進一退の攻防となり日本は前半3分に先制トライを奪われたもののペナルティーゴールやテビタ・タタフ選手のトライなどで一時、逆転に成功しました。
しかし、その後、ペナルティーゴールを決められて追いつかれ13対13の同点で折り返しました。
後半に入るとラインアウトなどのセットプレーを起点に崩される場面が目立ち、日本は後半だけで4つのトライを奪われ大きく突きはなされました。
終了間際の最後のプレーでシオサイア・フィフィタ選手がトライを決めて意地を見せましたが、日本は23対42で敗れました。
これでフランスとの通算の対戦成績は10敗1引き分けとなり、11回目の対戦でも勝ち星をあげることができませんでした。
日本は今月9日にも国立競技場で再びフランスとのテストマッチを予定しています。
坂手主将「率直に悔しい」

稲垣選手「後半崩れてしまったのが敗因」

稲垣啓太選手は「きょうはポゼッションをしっかり保ってボールをキープして戦っていこうとしてした。前半はうまくいった部分が多かったが、後半、それが崩れてしまったことが敗因だと思う」と振り返りました。
また、次の試合に向けての修正点について「まず第一はペナルティーを減らすことだと思う。テストマッチでふた桁のペナルティーになると点数を重ねられてしまうので、しっかり減らしたい。その上で、みなさんの前でいい結果を見せられるようにやっていきたい」と話していました。
また、次の試合に向けての修正点について「まず第一はペナルティーを減らすことだと思う。テストマッチでふた桁のペナルティーになると点数を重ねられてしまうので、しっかり減らしたい。その上で、みなさんの前でいい結果を見せられるようにやっていきたい」と話していました。
リ・スンシン選手「いい経験になった」

スタンドオフのリ・スンシン選手は「チームが勝つために自分の役割をしっかり果たしてチームをリードしようとプレーした。人生で初めてこんなにも大きなスタジアムでたくさんのファンの前で戦えていい経験になった」と振り返りました。
日本は後半にミス多発
この試合、日本にとって前半と後半は対照的な内容となりミスから大きく崩れた後半に課題を残しました。
前半、日本はフランスがキックを使って前進してくるのに対し、あえて蹴り返さず、パスをつないで前進していく方針で戦いました。相手を疲れさせて自分たちのペースに持ち込む狙いで、司令塔の役割を担うスタンドオフのリ・スンシン選手は「相手を休ませないようにタフな状況に持ち込んでいこうと話をしていた」と明かしました。
実際に前半はこの作戦が功を奏して日本のボール支配率は53%とフランスを上回り、スピードを生かした攻撃と、ミスの少ない粘り強い守備という日本の持ち味を見せました。
さらに経験の浅い選手が中心の日本代表チーム、「NDS」から昇格してきたナンバー8のテビタ・タタフ選手が、フランスの堅い守備を破ってトライを決めるなどメンバーの層の厚さを示すこともできました。
ところが後半になると身体能力の高いフランスの攻守に対応してきたダメージが徐々に表面化。暑さの影響もあって日本の選手たちの運動量が落ちてしまいミスが多発しました。前半に見せたようなスピードのあるパスはつながらずボールを保持する「ハンドリング」の正確さも徐々に失ってノックオンを重ね、守備ではペナルティーが増えました。
さらにラインアウトから素早くボールを外に展開されディフェンスが後手に回ったところを力強いアタックで突破されました。
一方的にフランスに押し込まれた後半についてフォワードの稲垣啓太選手は「自分たちからミスを繰り返してしまった。高いレベルの試合ではミスからトライまで持っていかれる」と唇をかみました。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチも「後半にミスが多く、フランスにプレッシャーをかけられてしまった」と話し前後半80分間を通じて質の高いプレーを維持できるかどうかが大きな課題として浮き彫りになりました。
この試合は、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたスクラムハーフの齋藤直人選手やベテランの堀江翔太選手など主力不在で臨みました。
9日に再び行われるフランスとの試合ではこうした選手が復帰した際にこの課題を解消できるかどうかがポイントになりそうです。
前半、日本はフランスがキックを使って前進してくるのに対し、あえて蹴り返さず、パスをつないで前進していく方針で戦いました。相手を疲れさせて自分たちのペースに持ち込む狙いで、司令塔の役割を担うスタンドオフのリ・スンシン選手は「相手を休ませないようにタフな状況に持ち込んでいこうと話をしていた」と明かしました。
実際に前半はこの作戦が功を奏して日本のボール支配率は53%とフランスを上回り、スピードを生かした攻撃と、ミスの少ない粘り強い守備という日本の持ち味を見せました。
さらに経験の浅い選手が中心の日本代表チーム、「NDS」から昇格してきたナンバー8のテビタ・タタフ選手が、フランスの堅い守備を破ってトライを決めるなどメンバーの層の厚さを示すこともできました。
ところが後半になると身体能力の高いフランスの攻守に対応してきたダメージが徐々に表面化。暑さの影響もあって日本の選手たちの運動量が落ちてしまいミスが多発しました。前半に見せたようなスピードのあるパスはつながらずボールを保持する「ハンドリング」の正確さも徐々に失ってノックオンを重ね、守備ではペナルティーが増えました。
さらにラインアウトから素早くボールを外に展開されディフェンスが後手に回ったところを力強いアタックで突破されました。
一方的にフランスに押し込まれた後半についてフォワードの稲垣啓太選手は「自分たちからミスを繰り返してしまった。高いレベルの試合ではミスからトライまで持っていかれる」と唇をかみました。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチも「後半にミスが多く、フランスにプレッシャーをかけられてしまった」と話し前後半80分間を通じて質の高いプレーを維持できるかどうかが大きな課題として浮き彫りになりました。
この試合は、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたスクラムハーフの齋藤直人選手やベテランの堀江翔太選手など主力不在で臨みました。
9日に再び行われるフランスとの試合ではこうした選手が復帰した際にこの課題を解消できるかどうかがポイントになりそうです。