KDDIによりますと、2日午前1時35分ごろから大規模な通信障害が起き、全国で▽auのほか、同じ回線を使っている▽UQモバイルと▽povoの通話やデータ通信がつながりにくい状況になっています。
3つのブランドの一般の利用者の契約数はことし3月末時点であわせておよそ3097万件で、このうち今回、どの程度影響が及んでいるかは分かっていません。
また、▽auの回線を利用している事業者のサービスにも影響が出ているとしています。
原因について会社では、音声通話に必要な機器に不具合が発生し、通話などが集中しないよう通信量を絞ったためだとしていて、発生から半日以上たった今も、復旧のメドはたっていないと言うことです。
KDDIは「お客様に多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントしています。
一方、楽天モバイルでも、KDDIの回線を利用している一部の地域で通話やデータ通信がつながりにくい状況になっているということです。
楽天モバイルが基地局を整備している通信エリア以外で利用する場合に、影響を受ける可能性があるとしています。
KDDI通信障害 設備の一部に不具合 復旧メド立たず 影響広がる
auなどを展開する携帯大手のKDDIで、2日未明から大規模な通信障害が起き、全国で携帯電話の通話やデータ通信がつながりにくい状況が続いています。設備の一部に不具合が起きたことによるもので復旧のメドは立っておらず、影響は個人の利用者だけでなく事業者のサービスにも広がっています。

通信障害 復旧したら再起動などを
通信障害が復旧したあと通話やデータ通信がうまく行かない場合には、携帯電話を再起動させたり、いったん機内モードに切り替えたりすることで解消できることがあるということです。
一方で、一般に通信障害が復旧した直後は多くの人が同時に通話をしたり動画をダウンロードしたりして通信量が急激に増え、つながりにくい状況が再び発生するおそれもあるということです。
一方で、一般に通信障害が復旧した直後は多くの人が同時に通話をしたり動画をダウンロードしたりして通信量が急激に増え、つながりにくい状況が再び発生するおそれもあるということです。
総務省 早期復旧を要請
今回の大規模な通信障害を受けて総務省は2日、KDDIに対し、早期復旧と顧客への情報提供の徹底を要請しました。
総務省では「沖縄方面には台風が近づいていて、障害が続いたまま災害が起きると大変なことになるので、早期の復旧を強く求めている」としています。
その上で、今回の障害が電気通信事業法に定められた「重大事故」にあたる場合には会社側の報告を待って対応するとしています。
総務省では「沖縄方面には台風が近づいていて、障害が続いたまま災害が起きると大変なことになるので、早期の復旧を強く求めている」としています。
その上で、今回の障害が電気通信事業法に定められた「重大事故」にあたる場合には会社側の報告を待って対応するとしています。
アメダスのデータ 一部配信できず

気象庁によりますと、KDDIの通信が不安定になっている影響で、2日午前1時40分から気温や降水量などを観測しているアメダスのデータも一部で配信ができなくなっているということです。
全国およそ1300か所の観測点のうち、今回の通信障害の影響を受ける可能性があるのは897か所だということで、午後5時時点ではおよそ500か所で配信できない状態になっているということです。
今のところ台風の気象予報などには大きな影響はないとしています。
全国およそ1300か所の観測点のうち、今回の通信障害の影響を受ける可能性があるのは897か所だということで、午後5時時点ではおよそ500か所で配信できない状態になっているということです。
今のところ台風の気象予報などには大きな影響はないとしています。
KDDI 緊急地震速報は影響なし
KDDIによりますと、気象庁が発表する緊急地震速報は、別のシステムを使っているため、今回の通信障害の影響は受けておらず、通常通り受信できるということです。
宅配にも影響か

宅配大手のヤマトホールディングスによりますと、KDDIなどの通信が不安定になっている影響で、午前10時45分現在、ホームページの荷物の問い合わせシステムに、最新の情報が更新されない状況が発生しているということです。
また、配送のドライバーからの連絡ができなかったり、コールセンターに電話がつながらなかったりするなどの影響も出ているということです。
また、配送のドライバーからの連絡ができなかったり、コールセンターに電話がつながらなかったりするなどの影響も出ているということです。
総務省消防庁 通報に影響のおそれ 注意呼びかけ
総務省消防庁はKDDIの通信障害によって携帯電話からの119番通報に影響が出るおそれがあるとして、緊急時に電話がつながらない場合は▽別の携帯会社の携帯電話や固定電話から通報をするか▽近くの消防署に駆けつけて直接、通報するなど、対応を呼びかけています。
また、全国の消防本部に対しても住民への周知を進めるよう呼びかけています。
また、全国の消防本部に対しても住民への周知を進めるよう呼びかけています。
さいたま市 “固定電話など利用を”

さいたま市はKDDIなどの通信が不安定になっている影響で、auなどの携帯電話からの119番の緊急通報がつながりにくくなっているおそれがあるとして、緊急の際は、固定電話や公衆電話などを利用するよう呼びかけています。
滋賀 登山中の夫婦が消防に通報できず
KDDIで通信障害が起きている影響で、auなどの携帯電話からの119番通報がつながりにくくなっているとして、大津市消防局は消防車や救急車で市内を回り、通報の際には固定電話などを使うよう呼びかけています。
大津市消防局によりますと、携帯大手のKDDIで通信障害が起きている影響で、auやUQモバイルの携帯電話からの119番通報がつながりにくくなっているということです。
これを受けて、2日午前9時ごろから消防車や救急車、およそ20台ほどが市内を回って「火災や救急の通報の際には固定電話などを使うようお願いします」と呼びかけています。
大津市消防局によりますと、2日午後2時半すぎ、大津市の金糞峠を登山していた夫婦のうち62歳の夫が転倒して下山できなくなりましたが、2人ともにauの携帯電話だったため通報することができず、たまたま近くを通りかかり別会社の携帯電話を持っていた登山者に通報してもらったということです。
男性は防災ヘリで救助され、命に別状はないということです。
大津市消防局は通信障害が解消されなければ、3日も住宅街などを回って市民に注意を呼びかけることにしています。
大津市消防局によりますと、携帯大手のKDDIで通信障害が起きている影響で、auやUQモバイルの携帯電話からの119番通報がつながりにくくなっているということです。
これを受けて、2日午前9時ごろから消防車や救急車、およそ20台ほどが市内を回って「火災や救急の通報の際には固定電話などを使うようお願いします」と呼びかけています。
大津市消防局によりますと、2日午後2時半すぎ、大津市の金糞峠を登山していた夫婦のうち62歳の夫が転倒して下山できなくなりましたが、2人ともにauの携帯電話だったため通報することができず、たまたま近くを通りかかり別会社の携帯電話を持っていた登山者に通報してもらったということです。
男性は防災ヘリで救助され、命に別状はないということです。
大津市消防局は通信障害が解消されなければ、3日も住宅街などを回って市民に注意を呼びかけることにしています。
JR貨物 貨物列車の一部に遅れ 郵便物にも影響のおそれ
JR貨物によりますと、KDDIの通信が不安定になっている影響で、貨物列車の一部に遅れが出ています。
コンテナの荷物の積み降ろし作業に必要な情報を扱うシステムが通信障害で使用できなくなり、駅での作業にかかる時間が通常より大幅に増えているためだとしていて、復旧の見込みはたっていないということです。
一方、日本郵便はJR貨物の列車での輸送に遅れが出ていることなどを受けて、一部の郵便物やゆうパックで配達が遅れるおそれがあると発表していて、大規模な通信障害の影響が物流にも広がっています。
コンテナの荷物の積み降ろし作業に必要な情報を扱うシステムが通信障害で使用できなくなり、駅での作業にかかる時間が通常より大幅に増えているためだとしていて、復旧の見込みはたっていないということです。
一方、日本郵便はJR貨物の列車での輸送に遅れが出ていることなどを受けて、一部の郵便物やゆうパックで配達が遅れるおそれがあると発表していて、大規模な通信障害の影響が物流にも広がっています。
岐阜 大垣共立銀行 190台のATM使用できず
携帯大手のKDDIで、通信障害が起きている影響で、岐阜県大垣市に本店がある大垣共立銀行では、店舗外に設置している190台のATMが、2日朝から使用できなくなっています。
auなどを展開する携帯大手のKDDIで、2日未明から通信障害が起き、全国で携帯電話の通話やデータ通信がつながりにくい状況になっています。
大垣共立銀行によりますとこの影響で、愛知県、岐阜県、三重県、それに滋賀県の店舗外に設置している、合わせて221台のATMのうちau回線を使用している、190台のATMが2日朝から使用できなくなっているということです。
店舗に設置されているATMは通常どおり使用できるほか、ファミリーマートに設置されている提携するゆうちょ銀行のATMも使用できるということです。
KDDIによりますと発生から半日近くたった今も影響は続いていて、復旧のめどは立っていないということです。
大垣共立銀行は「ご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。復旧状況については随時お知らせします」とコメントしています。
auなどを展開する携帯大手のKDDIで、2日未明から通信障害が起き、全国で携帯電話の通話やデータ通信がつながりにくい状況になっています。
大垣共立銀行によりますとこの影響で、愛知県、岐阜県、三重県、それに滋賀県の店舗外に設置している、合わせて221台のATMのうちau回線を使用している、190台のATMが2日朝から使用できなくなっているということです。
店舗に設置されているATMは通常どおり使用できるほか、ファミリーマートに設置されている提携するゆうちょ銀行のATMも使用できるということです。
KDDIによりますと発生から半日近くたった今も影響は続いていて、復旧のめどは立っていないということです。
大垣共立銀行は「ご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。復旧状況については随時お知らせします」とコメントしています。
スポーツ観戦 QRコードチケット 利用できないおそれ
KDDIの通信障害の影響で、全国各地で行われているサッカーや野球などの試合会場では、携帯電話のQRコードを使ったチケットのシステムが利用できない人がいるおそれがあるとしてあらかじめチケットを印刷して来場するなどの対応を呼びかけています。
このうち、午後7時から東京・新宿区の国立競技場で試合を行うサッカーJ1、清水エスパルスは公式ツイッターを通じて「会場周辺では通信障害が継続しております。QRチケットのスクリーンショットやプリントアウトをお願いいたします」などと呼びかけました。
このため、観客の中には、事前にスマートフォンにチケットのQRコードのスクリーンショットを保存して訪れたという人もいました。
また、プロ野球でも、ヤクルトなど複数の球団がツイッター上で同様の呼びかけを行いました。
このうち、午後7時から東京・新宿区の国立競技場で試合を行うサッカーJ1、清水エスパルスは公式ツイッターを通じて「会場周辺では通信障害が継続しております。QRチケットのスクリーンショットやプリントアウトをお願いいたします」などと呼びかけました。
このため、観客の中には、事前にスマートフォンにチケットのQRコードのスクリーンショットを保存して訪れたという人もいました。
また、プロ野球でも、ヤクルトなど複数の球団がツイッター上で同様の呼びかけを行いました。
東京 墨田区 東武バス 一部でICカードの決済できず
東京・墨田区の東武バスによりますと、KDDIの通信が不安定になっている影響で、グループの一部のバスでICカードによる決済ができなくなっているということです。
また、このほか一部のバス会社では運行中のバスの位置が見られるシステムが利用できなくなっています。
また、このほか一部のバス会社では運行中のバスの位置が見られるシステムが利用できなくなっています。
東京空港交通 リムジンバス 決済に不具合のおそれ
成田空港や羽田空港と主要ターミナル駅などをつなぐリムジンバスを運行する東京空港交通によりますと、KDDIの通信障害の影響で、受付や車内で料金を支払う際に一部の交通系ICカードを利用した決済に不具合が発生するおそれがあるということです。
現金での支払いなどについては問題なく行えているということです。
現金での支払いなどについては問題なく行えているということです。
車の「コネクテッド」サービス 一部利用できず
トヨタ自動車、スズキ、マツダ、それにSUBARUは、KDDIで大規模な通信障害が発生している影響で、車をインターネットにつなげる「コネクテッド」と呼ばれるサービスについて一部で利用できなくなっていると発表しました。
利用できなくなっているのは車両に取り付けられた通信用の機器を使い、事故や故障などの緊急時にコールセンターの担当者と連絡が取れるサービスなどで、復旧状況は各社のホームページで、知らせることにしています。
利用できなくなっているのは車両に取り付けられた通信用の機器を使い、事故や故障などの緊急時にコールセンターの担当者と連絡が取れるサービスなどで、復旧状況は各社のホームページで、知らせることにしています。
総務省へ報告義務の「重大事故」にあたる可能性も
携帯電話会社の通信障害については、電気通信事業法に基づき、110番や119番などの緊急通報が可能な携帯電話のサービスに影響が出ている場合などは、「重大事故」にあたり、総務省への報告が義務づけられます。
具体的には、1時間以上にわたって3万人以上の利用者に影響が出た場合などには、「重大事故」にあたると定められています。
去年10月にNTTドコモで起きた大規模な通信障害では、利用者が最も多い4Gなどで、およそ半日にわたり影響が続いたほか、「ガラケー」と呼ばれる携帯電話に使われる3Gの通信では完全に回復するまで、29時間かかりました。
このとき、通話やデータ通信が全く利用できなくなった人が、およそ100万人にのぼったことから、総務省は「重大事故」にあたるとして、ドコモに対し再発防止などを指示する行政指導を行っています。
具体的には、1時間以上にわたって3万人以上の利用者に影響が出た場合などには、「重大事故」にあたると定められています。
去年10月にNTTドコモで起きた大規模な通信障害では、利用者が最も多い4Gなどで、およそ半日にわたり影響が続いたほか、「ガラケー」と呼ばれる携帯電話に使われる3Gの通信では完全に回復するまで、29時間かかりました。
このとき、通話やデータ通信が全く利用できなくなった人が、およそ100万人にのぼったことから、総務省は「重大事故」にあたるとして、ドコモに対し再発防止などを指示する行政指導を行っています。