プーチン大統領「期限語る必要ない」軍事作戦続ける姿勢強調

ロシア軍が、ウクライナで広範囲にわたって攻撃を強める中、ロシアのプーチン大統領は30日、ウクライナへの軍事作戦に関する記者団の質問に対して「期限について語る必要はない」と述べ、計画に沿って軍事作戦を続ける姿勢を強調しました。

ロシア軍は、完全掌握を目指している東部ルハンシク州のウクライナ側の拠点リシチャンシクのほか、南部や中部など広範囲にわたってミサイルなどを使用した攻撃を強めています。

ウクライナの非常事態庁によりますと、このうち南部のミコライウ市では29日、5階建ての集合住宅にミサイル攻撃があり、これまでに4人が死亡したということです。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は30日、訪問先のトルクメニスタンで記者から「軍事作戦はいつ終わるのか」と聞かれたのに対して、「期限について語る必要はなく、私は決して言わない」と述べ、今後も計画に沿って作戦を続けていく姿勢を強調しました。
一方、NATO首脳会議に参加したウクライナのゼレンスキー大統領は29日、大統領府のホームページに新たな動画を公開し、「ウクライナへのミサイル防衛システムの供給を加速させ、テロ国家への圧力を大幅に高めるよう求めた」と述べ、NATO加盟国に対して、ロシアに対抗するため、さらなる武器の供給を求めたことを明らかにしました。