福島 大熊町 帰還困難区域の一部で避難指示 解除

東京電力福島第一原発が立地する福島県大熊町の帰還困難区域の一部で、11年余りにわたって続いてきた避難指示が30日に解除されます。

30日に避難指示が解除されるのは、大熊町にあるJR常磐線大野駅周辺の8.6平方キロメートルの地域で、震災前には、当時の町の人口の半数に当たる、およそ6000人が暮らしていました。

大熊町では原発事故のあと、町の面積の6割が放射線量が比較的高いとして、帰還困難区域に指定されました。

その後、一部の地域が「特定復興再生拠点区域」に認定されて、先行して除染などが進められ、28日に政府の原子力災害対策本部が、この地域の避難指示を解除することを決めました。

30日は、午前9時の解除に合わせて、JR大野駅前で、警察や消防などによる防犯パトロールの出発式が行われます。

大熊町では、避難先の会津若松市で授業を行っている義務教育学校が、来年春には町内に戻る予定で、今後、住宅や商業施設などの整備も進められます。

しかし、町の半分の面積は、引き続き帰還困難区域として避難指示が出ています。

去年11月に復興庁が行った住民の意向調査で「戻りたいと考えている」と答えた人は1割にとどまっていて、住民の帰還と新たなまちづくりを、どう進めるかが課題となります。