「四国の水がめ」早明浦ダム 貯水率 平年比50ポイント以上低い

高知県の吉野川上流にある早明浦ダムは家庭の水道や農業、工業などに利用する水を最大で1億7300万立方メートルためることができるダムで、長年、渇水に悩まされてきた香川県に水を供給するなど、「四国の水がめ」と位置づけられています。

ことしに入ってから早明浦ダム周辺の雨の量は平年を大きく下回る状況が続き、貯水率は28日午前0時時点で34.9%と平年に比べて50ポイント以上低くなっています。

香川県では今のところ市民の生活に大きな影響は出ていないものの、ダムから供給する水の量を35%削減する第2次取水制限が行われています。

国と四国4県などで作る協議会は貯水率が30%程度にまで低下した場合、水の供給量を50%削減する第3次取水制限を行う考えで、四国地方整備局によりますと、早ければ来月2日にも基準に到達する見通しだということです。

第3次取水制限が行われれば、平成25年8月以来9年ぶりで、前回は一般家庭でも水道の出が悪くなるなどの影響が出ました。

香川県広域水道企業団は第3次取水制限が行われた場合、1世帯当たり1日およそ50リットルの節水を目標にしてほしいとしています。

企業団は家庭向けにおよそ30万枚作成したチラシを新聞折り込みなどですでに配布していて、この中で第3次取水制限となった場合には、
▽元栓を閉めて水の勢いを弱める自主減圧を行うことや、
▽風呂の残り湯を洗濯に再利用すること、
▽シャワーの時間を減らすなど、一層の節水を心がけるよう呼びかけています。

四国で少雨続く 農作物や水の管理など十分注意

気象台によりますと、四国では先月上旬から低気圧や前線の影響を受けにくく、雨が少ない状態が続いています。

先月1日から今月27日までの各地の降水量は、いずれも平年と比べて
▽香川県多度津町が96ミリで39%、
▽高松市が100.5ミリで43%、
▽松山市が159ミリで48%、
▽愛媛県宇和島市が199ミリで50%と、
愛媛県と香川県では平年の半分以下にとどまっているところがあります。

気象台によりますと、今後も高気圧の影響で10日間ほどはまとまった雨が降る可能性は低く、雨が少ない状態が続く見込みだということです。

このため気象台は、四国に「少雨に関する気象情報」を出して農作物や水の管理などに十分注意するとともに、今後の気象情報にも気をつけるよう呼びかけています。