ロシア国債の“デフォルト”「投資家の損失は限定的」財務相

先月、利払いの期限を迎えたロシアの外貨建て国債をめぐり、海外メディアがデフォルト=債務不履行に陥ったと報じたことについて、鈴木財務大臣は「ロシア国債の動向が日本の投資家に及ぼす直接的な損失は限定的だ」という認識を示しました。

ロシア政府は先月27日、合わせて1億ドル、日本円でおよそ135億円のドル建てやユーロ建ての国債の利払い期限を迎え、期限までに外貨で支払い手続きをとったとしていました。

しかし、複数の海外メディアは、30日間の猶予期間が過ぎても投資家が資金を受け取っていないと伝えていて、デフォルト=債務不履行が起きたという認識が市場で広がることが予想されます。

これについて鈴木財務大臣は、28日の閣議のあとの記者会見で「日本への影響について現時点で確たることを申し上げるのは困難だが、日本の対外債券投資全体に占めるロシア向けの投資の割合は限定的だ」と述べたうえで「ロシア国債の動向が金融機関を含めて日本の投資家に及ぼす直接的な損失は限定的だ」という認識を示しました。