東芝 株主総会 “モノ言う株主”から2人社外取締役 人事案可決

経営の混乱が続く東芝で株主総会が開かれ、“モノ言う株主”の投資ファンドから2人の幹部を社外取締役に受け入れるという人事案が賛成多数で可決されました。
東芝は企業価値を高める戦略を外部から募集していて、28日に選任された取締役が選定を進めることになります。

28日に都内で開かれた東芝の株主総会では、新たな取締役として、島田太郎社長と柳瀬悟郎副社長のほか、会社と対立が続いている“モノ言う株主”の投資ファンドから2人の幹部を受け入れるという、会社側が提案した人事案が諮られました。

これについて島田社長は「東芝の企業価値向上に向けた戦略的選択肢の検討、およびガバナンス=企業統治の改善という観点から最善だと考えている」と述べ、理解を求めました。

モノ言う株主から受け入れる2人をめぐっては、弁護士の綿引万里子社外取締役が、総会の前に選任に反対する異例の事態となっていました。

総会で株主から質問を受けた綿引氏は「取締役会の多様性や公平性、それにバランスを満たしているように見えないと考えた。大株主の投資ファンドから取締役を迎えるにあたって、東芝は合意書を交わしているが、情報管理や潜在的な利益相反などの点で不十分だと考えた」と反対した理由を説明しました。

このあと採決が行われ、モノ言う株主から受け入れる2人を含めて、全員の選任が賛成多数で可決されました。

東芝は、非上場会社になることも含めて企業価値を高める戦略を外部から募集していて、これまでに10の提案が寄せられています。

今後は、28日に新たに選任された取締役によって本格的な選定が進められることになります。

株主 “決してプラスにならず” “改革後押し期待”

“モノ言う株主”の投資ファンドの幹部を取締役に受け入れる人事案が可決されたことについて、会社のOBだという60代の男性の株主は「東芝の社員にとっては決してプラスにはならないと思う。一部のファンドの考えに従った結果にもっていかれる可能性があるのではないか」と懸念を示しました。

一方、別の60代の男性の株主は「内部でしっかり審査したうえで選ばれた人なので公平だと思う。今後の改革を後押ししてくれることを期待する」と話していました。

また、50代の男性の株主は「株主だけでなくステイクホルダーが不安に思うようなごたごたが続いている。上場企業として社会に貢献してほしい」と話していました。