FRB議長 利上げ背景のドル高 “インフレ抑える効果ある”

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は23日の議会証言で、大幅な利上げを背景とするドル高がインフレを抑える効果があるとの認識を示しました。市場で、FRBが今のドル高を容認しているとの見方が広がる可能性がありそうです。

FRBのパウエル議長は23日、議会下院の公聴会に出席しました。

この中でパウエル議長は、記録的なインフレを抑えるために進めている大幅な利上げの効果の1つとして「為替の変動が物価を抑制する効果を持つ」と述べ、利上げを背景としたドル高が輸入物価の押し下げを通じてインフレを抑えるという認識を示しました。

外国為替市場では、アメリカと日本の金融政策の方向性の違いを背景に円安ドル高が進んでいますが、今回の発言を受けて、FRBが今のドル高を容認しているとの見方が広がる可能性がありそうです。

また、パウエル議長は金融引き締めを加速させることで景気後退に陥るおそれについて「景気後退を避けられないとは思わない」と述べる一方で、大幅な利上げが住宅や自動車の消費を抑えたり、失業率を悪化させたりする可能性についても言及し、こうしたリスクも踏まえつつインフレ抑制を急ぐ姿勢を示しました。