「エモテット」感染 再び増加傾向 新たな手口も 対策徹底を

知人などを装ったメールで感染を広げるコンピューターウイルス「エモテット」について、先月から感染が再び増加傾向にあり、さらに今月に入ってクレジットカード情報を盗み取る新たな手口も確認されているとして、情報セキュリティーの専門機関が対策の徹底を呼びかけています。

コンピューターウイルス「エモテット」は、知人などを装って送られてきたメールの添付ファイルを開くなどして感染すると、端末内の連絡先やメールの内容を盗み取り、過去にやり取りした文書を引用するなどして、さらに別の人にメールを送信して広がっていくのが特徴です。

情報セキュリティーの専門機関「JPCERTコーディネーションセンター」によりますと、国内で端末が感染した可能性のあるメールアドレスの数は、ことし3月をピークにいったんおさまったものの、5月は増加に転じて5022件と、前の月から2倍余りになり、今月はさらに5月を上回るペースで推移しています。

また、今月に入って新たな手口としてウェブブラウザの一つ「Google Chrome」に保存されたクレジットカード番号などを盗み取って外部に送信する機能が追加されたことが警察庁の解析で分かりました。

JPCERTでは、知人や取り引き先からのメールであっても添付ファイルやURLは不用意に開かず、感染の疑いがあれば専用の確認ツールを活用するなど対策の徹底を呼びかけています。

JPCERTコーディネーションセンターの佐條研さんは「感染が分かった場合はクレジットカードが不正に利用されていないかも確認してもらいたい。日本では添付ファイルを開封して感染する人が多く、集中的にねらわれている可能性があり、一人一人が対策をして感染を広げないことが重要だ」と話しています。