国後島で“観光船乗船者”2遺体発見 ロシア人男性 心境語る

知床半島沖で起きた観光船の沈没事故で、北方領土の国後島の海岸で乗船者の可能性がある2人の遺体を見つけたロシア人の男性がNHKの取材に応じ、「隣人として事故の遺族に同情しています。DNA鑑定の結果ができるだけ早く出るよう期待します」と語りました。

国後島で自然保護区の職員をしているドミトリー・ソコフさん(54)は、これまでビザなし交流に4回参加した親日家で、4年前には訪問団の団長として知床半島の羅臼町に滞在し地元の祭りなどに参加した経験もあります。

ソコフさんは先月6日、国後島の西岸でフクロウの巣の調査をしていた際に、女性の遺体を見つけたということです。

また、先月18日には島の西岸で釣りの最中に男性の遺体を見つけたほか、付近で乗船者の所持品と見られる免許証やクレジットカードなども回収したということです。

23日、NHKの取材に応じたソコフさんは「国後島と北海道は距離も非常に近く、私たちは最も近い隣人だと考えています。事故の遺族には大変同情しています」と心境を語りました。

遺体で見つかった男女2人については乗船者の可能性もあることから現在、ロシア側でDNA鑑定が進められていて、ソコフさんは「鑑定が迅速に終わるよう努力されていると思いますが、実際にはとても長い手順になります。私たちもできるだけ早く鑑定結果が出ることを期待しています」と話していました。