東京都 コロナ感染状況 新規陽性者7日間平均が5週間ぶりに増加

東京都内の新型コロナウイルスの感染状況について、都の専門家は「新規陽性者の7日間平均が5週間ぶりに増加し、動向を注意する必要がある」などと分析し、対策の徹底で増加を抑える必要があると呼びかけました。

東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議が23日開かれ、都内の感染状況は4段階のうち下から2番目の警戒レベルが維持されました。

都内の新規陽性者の7日間平均は、22日時点で1698人で、前の週より増えて、およそ110%となりました。

専門家は「7日間平均は5週間ぶりに増加していて、変異ウイルスを含めて今後の動向に注意するとともに、感染防止対策の徹底により増加を抑制する必要がある」と分析しました。

また、マスクの着用について「夏に向かって、熱中症防止の観点から、屋外では一律に着用する必要はないものの、人との距離を2メートル以上確保できずに会話するような場合には、着用が推奨される」と呼びかけました。

一方、医療提供体制は「通常の医療との両立が可能な状況である」と分析され、下から2番目の警戒レベルが維持されました。

専門家“まだ上昇傾向と捉えていないが 注意を”

東京都内の新規陽性者の7日間平均が5週間ぶりに増加したことについて、都の専門家は会議のあと記者団に対し「これまで下がってきていた新規陽性者数が、一度止まったという受け止めをしている。まだ上昇傾向と捉えるまでいっておらず、100%を超える状況が続くようだと『リバウンド』ということになると思う」と述べ、注意を呼びかけました。

そして、これから夏を迎えると、冷房を使っている室内に人が集まるほか、夏休みで人の交流が活発になることから、感染者が増えるおそれがあるとして、換気や手洗いなどを行うよう呼びかけました。