「ひめゆり学徒隊」慰霊祭 元学徒ら 友の死を悼む 沖縄 糸満

沖縄戦で負傷した兵士の看護に動員され、多くの犠牲者が出た「ひめゆり学徒隊」の慰霊祭が沖縄 糸満市で開かれ、元学徒らが卒業式で歌うはずだった「別れの曲」を歌い、亡くなった友の死を悼みました。

ひめゆり学徒隊は、沖縄戦当時、那覇市にあった沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校から動員された生徒と教師合わせて240人で結成され、負傷兵の看護などにあたりましたが、戦闘に巻き込まれて136人が亡くなりました。

ほかの場所で亡くなった生徒などを合わせると犠牲者は227人に上ります。

慰霊祭は、ことしも新型コロナの影響で大幅に規模が縮小されて、元学徒2人を含む20人余りが参列しました。

慰霊祭では、ひめゆり同窓会の会長の玉城節子さんが体調不良で欠席したため、同窓生で同じ93歳になる島袋俊子さんが、亡くなった級友への祈りのことばを読み上げました。

この中で島袋さんは「戦火の中で亡くなられた皆様のお心を無にすることなく、戦争のない時代を未来につないでいくことを誓います」と述べました。

このあと元学徒らは、卒業式で歌うはずだった「別れの曲」と校歌を歌い、亡くなった友の死を悼みました。

慰霊祭のあと、元学徒でひめゆり平和祈念資料館の元館長を務めた島袋淑子さんが、記者団の取材に応じ「当時は勝ち戦で戻れると思っていて『みんなで一緒に帰ろうね』と話していたのに、多くの友達を亡くして、戦争を起こした人が許せないです。『この平和が続きますように』と祈るばかりです」と、目を潤ませながら話していました。