水泳世界選手権 乾が2つ目の金 アーティスティックスイミング

ハンガリーで開かれている水泳の世界選手権は22日、アーティスティックスイミング、ソロのフリールーティン決勝が行われ、乾友紀子選手が95.3667で優勝し、今大会2つめの金メダルを獲得しました。

乾選手は世界選手権のアーティスティックスイミングで日本選手初となる金メダルを獲得したソロのテクニカルルーティンに続いてフリールーティンに出場しました。

予選で94点台をマークしトップで22日の決勝に進んだ乾選手は、決勝で力強く高さのある足技やスピン、それに緩急をつけた演技でテーマである八岐大蛇(やまたのおろち)を表現して、95.3667点をマークし、テクニカルルーティンに続いて今大会2つめの金メダルを獲得しました。

2位はウクライナの選手で、93.8000、3位はギリシャの選手で91.7667でした。

今大会は強豪のロシアの選手は出場していません。

このほか22日に行われたアーティスティックスイミングの種目ではチームのフリールーティン予選で日本が92.7667をマークし、3位で決勝に進んでいます。

乾「思ったとおりに泳ぐことができた」

アーティスティックスイミング、ソロのフリールーティンで金メダルを獲得した乾友紀子選手は、自身の演技について「自分のやってきたことを出し切ることに集中した。きょうは最後まで自分の思ったとおりに泳ぐことができた」と振り返りました。

今大会で2つの金メダルを獲得したことについては「7回も世界選手権に出場して、うまくいかないことも多かったが、少しずつ続けてきた成果で頑張ってきてよかった。個人で評価されたいと思ってソロに専念して、オリンピックが終わってからこの1年やってきて、ここに来るまでは自信がないところもあったが、大会を通して少し自分に自信が持てるようになった」と笑顔で話しました。

そして、小学校6年生のときから指導を受けてきた井村雅代コーチについては「オリンピックが終わってから濃い時間だったので、楽しいことばかりではないが、先生と作り上げてきた。私の可能性にかけてやってくれて、結果で恩返しできてよかった」と感謝していました。

井村雅代コーチ「幸せなコーチだ」

アーティスティックスイミングのソロで2冠を達成した乾選手を指導してきた井村雅代コーチは「最後の最後だけはバテたが、よく泳ぎ切った。95点はなかなか出ないから満足している。やはり世界一はなかなかなれるものではなく、実力と運とあらゆるものが合わさって、初めて実を結ぶものなので、彼女にとって挑戦してよかったし、努力が報われたので本当にすごいなと思う」と評価していました。

そして、これまでの道のりを振り返り「彼女がオリンピック後に今度は自分が1人で世界で評価されたいと言って、その決意が決してなまはんかなものではないとわかったので、私もその挑戦に乗った。彼女のあと何年あるかわからない選手人生をとにかく悔いなく終わらせたいという思いしかなくて、コーチとして力になりたいと思った。彼女にとって一番の力になれたかなと思うと幸せなコーチだ」と涙を浮かべながら話しました。