新たなコロナ変異ウイルス「BA.4」検疫除き国内初 岡山で確認

岡山県は新型コロナウイルスのオミクロン株の系統の一つで「BA.4」と呼ばれる新たな変異ウイルスが県内で確認されたと発表しました。
「BA.4」が検疫を除いて国内で確認されるのは初めてだということです。

岡山県によりますと今月、県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された1人から採取した検体を詳しく調べたところ「BA.4」と呼ばれる新たな変異ウイルスだったことが確認されました。

「BA.4」はことし1月に南アフリカで最初に検出された変異ウイルスで、県によりますと、空港の検疫を除いて国内で確認されるのは初めてだということです。

また、同じく南アフリカで見つかった「BA.5」と呼ばれる変異ウイルスが、岡山県内では初めて別の感染者1人から確認されたこともわかりました。

県は2人について年齢や性別を公表していませんが、いずれも海外から帰国したあとに症状が出たことから、市中感染ではないと見ていて、症状は2人とも軽いということです。

岡山県は「国立感染症研究所は『BA.4』も『BA.5』も、従来のオミクロン株に比べて、重症化する割合などに大きな差が見られるという科学的な証拠は、現時点ではないとしている」と説明していて、引き続き感染の広がりや症状などを注視していく必要があるとしています。