成田空港に徐々に戻る外国人観光客 約2年ぶりの受け入れ再開で

外国人観光客の受け入れがおよそ2年ぶりに再開されたことを受けて、成田空港では外国人観光客の姿が徐々に戻ってきています。

外国人観光客の受け入れは、今月10日にアメリカや韓国、中国など感染リスクが最も低いとされる98の国と地域を対象に、添乗員付きのツアー客に限定して再開されました。

成田空港では22日、再開後初めてとなる香港からのツアー客10人が到着し、航空会社のスタッフなどが「ようこそ日本へ」と書かれた横断幕を広げて歓迎していました。

ツアーは北海道や東京を6泊7日の日程でめぐり、感染対策を取りながら楽しむことになっています。

ツアーに参加した20代の女性は「コロナが落ち着いたら大好きな日本に行こうと決めていました。北海道で海鮮丼を食べ、東京では買い物をする予定で、2年ぶりの日本を楽しみたいです」と話していました。

観光庁によりますと、ビザの発給手続きに時間がかかることなどからツアー客の入国が本格化するのは来月以降になる見通しで、これまでに2800人余りがビザの申請手続きを進めているということです。

期待寄せる免税店など成田空港のテナント

2年ぶりとなる外国人観光客の受け入れ再開に、成田空港に入るテナントでは客足の戻りに期待を寄せています。

このうち、日本各地の名産品などを扱う免税店では陳列する商品の数を増やしたということです。

この店では売り上げがコロナ前の1割程度に大幅に落ち込んでいて、今回の受け入れ再開に期待を寄せています。

免税店の「Fa-So-La TAXFREE AKIHABARA南ウイング」の石橋美幸サブマネージャーは「かつての活気が戻ってほしいと期待しています」と話していました。