ファイザー 5~11歳へのワクチン3回目接種 厚労省に承認申請

新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳の子どもへの接種について、アメリカの製薬大手ファイザーは、3回目の接種の対象とするよう承認を求める申請を厚生労働省に行いました。

5歳から11歳の子どものワクチン接種は、ことし3月からファイザーのワクチンを使って行われていて、21日公表された2回目の接種率は16.2%となっています。

こうした中、22日、ファイザーは5歳から11歳の子どもについて3回目の接種の対象とするよう、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。

ファイザーによりますと、海外で2回目の接種からおよそ6か月たった5歳から11歳の子どもに3回目の接種を行ったところ、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値がおよそ6倍に増加したとしています。

また、オミクロン株に対しても効果を示し、安全性について新たな懸念は示されなかったということです。

子どもを対象にした2回目までの接種については、国の研究班が今月初めてデータを公表し、感染したあとの子どもと比べて抗体の値は高くなり、副反応が出る割合は大人より低かったとして、接種の意義はあるとしています。

厚生労働省は、早ければ来月にも専門家の部会を開いて、安全性や有効性を検討し、承認の可否について審議する見通しです。