大手企業 夏のボーナス 去年比13%余増 1981年以降最大の伸び

大手企業のことし夏のボーナスは、従業員1人当たりの平均が92万9259円と去年より13%余り増え、コロナ禍で落ち込んだ業績の回復を受け、この40年余りで最大の伸びとなったことが経団連の調査で分かりました。

経団連は、従業員500人以上の大手企業105社のことし夏のボーナスについての回答状況を1次集計として、21日公表しました。

それによりますと従業員1人当たりの平均は92万9259円で去年より13%余り増加しました。

夏のボーナスが前の年を上回るのは4年ぶりで、上昇率は今の方法で調査を始めた1981年以降では最大の伸びとなりました。

業種別では、16業種中、鉄鋼や自動車、小売など14業種が去年よりプラスとなっていて、このうち「製造業」は15%余り、小売や情報通信などの「非製造業」は6%余りの増加となりました。

コロナ禍で落ち込んだ企業業績の回復を反映し、幅広い業種でボーナスの支給状況が改善した形で、経団連では「夏のボーナスを見ても、賃上げの勢いは維持されていると言えるのではないか」と話しています。