東京 墨田区 議長不信任動議可決 慣例1年の任期経過も辞任せず

東京 墨田区の区議会議長が墨田区議会の慣例となっている1年の任期をすぎても辞任していないとして不信任の動議が可決されました。ただ拘束力はなく、議長は辞任しない意向を示しました。

地方自治法では自治体の議長や副議長の任期は4年とされていますが、東京 墨田区の区議会では議長職について任期を原則で1年間とし、最大会派の議員が務めるという慣例が踏襲されてきました。

こうした中、去年5月に就任した木内清議長が2年目も議長を続けることを希望したものの所属していた会派の中で折り合いが付かず、先月13日、会派を除名されました。

木内議長は、その後も辞任の意向を示さなかったため、13日の本会議で所属していた会派から不信任の動議が出されて採決の結果、賛成多数で可決されました。

拘束力はなく、可決後、木内議長は記者団に対し「可決されたことを重く受け止めるが決意は変わらない。議長の活動には経験や実績が必要で、区民からも応援の声が寄せられている」と話し、辞任しない意向を示したうえで、議長は2年単位で務めることが望ましいという考えを示しました。
一方、議長が所属していた会派で幹事長を務める佐藤篤区議会議員は「党派を超えて数多くの賛成の声が上がる中で議長の対応は非常に残念で、遺憾だ。一方で区民生活に重要な予算案などの審議については影響がないように対応したい」と話していました。

多くの自治体に「慣例」も

地方自治法では議長や副議長の任期は議員の任期と同じく4年間とされています。
一方、墨田区議会のように「慣例」を設けてより短い期間で議長らが交代する自治体は少なくありません。

全国市議会議長会がおととし実施した調査では、全国の市議会や都内23区の815の議会のうち78.4%に当たる639の議会で、議長の任期について申し合わせや慣例があることが分かっています。

このうち慣例としての任期を
▽4年としているのは9議会のみで、
▽2年としているのが445議会、
▽1年としているのが185議会となっています。

地方議会の関係者によりますと「議長職は名誉もあり報酬も増えるので希望する人が多い。なるべく多くの人が議長職を経験できるように短い期間で交代する議会が多いのが実情だ」と話していました。