上海 外出制限解除から2度目の週末 大規模なPCR検査実施

中国の上海では、新型コロナウイルスの感染対策として続けられた厳しい外出制限が解除されて2度目の週末となった11日、市内の多くの地域で一斉に大規模なPCR検査が行われています。

いまも散発的に感染者が見つかるなか、当局は感染が再び拡大するおそれもあるとして警戒を強めています。

中国の上海では、新型コロナウイルスの感染対策で厳しい外出制限が2か月余り続きましたが、感染を抑え込んだとして、一部の地区を除き、6月1日に制限を解除しました。

ただ、制限が解除された後も、感染者は散発的に見つかっていて10日も新たに16人の感染が確認されました。

こうした中、市内の多くの地域では、制限が解除されて2度目の週末となった11日、一斉に大規模なPCR検査が行われています。

検査は12日も含め市内のほぼ全域で行われ、2400万人を超える上海の住民の9割以上がこの週末に検査を受けるとみられます。

多くの地域で検査中は、外出が一時制限されます。

上海では、公共交通機関の利用や商業施設に入る際などに72時間以内にPCR検査を受けたという証明が求められていることから、住民の多くは、いまも数日おきに検査を受けています。

ただ、習近平指導部が、感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を堅持する中当局は、感染が再び拡大するおそれもあるとして警戒を強めています。

北京 バーでクラスター発生 再び警戒強める

中国の首都・北京では、新型コロナウイルスの感染対策として続けられていた飲食店での食事を禁止する措置が今月6日、およそ1か月ぶりに解除されましたが、市内中心部にあるバーでクラスターが発生し、当局は再び警戒を強めています。

北京市当局によりますと、クラスターが発生したのは、市内中心部の朝陽区にあるバーで9日から11日までにバーを訪れた人など115人の感染者が確認されたということです。

市当局は、これらの感染者を通じて、感染が拡大する可能性が高いとして、朝陽区内のバーやカラオケ店などの営業を禁止するなど、再び警戒を強めています。