多くの地域で夏の風物詩が戻る 2022年の夏祭りと花火大会

新型コロナの行動制限のない期間が続く中、NHKが主な夏祭りや花火大会の開催状況を尋ねたところ、3年ぶりに開催するという回答が3分の2を占めました。ことしは多くの地域で夏の風物詩が戻ってくることになりそうです。

全国各地の38の夏祭りや花火大会の予定についてNHKが主催者に尋ねたところ、3年ぶりに開催すると回答したのが26と、68%を占めました。

このうち「青森ねぶた祭」や京都の「※祇園祭」、福岡の「博多祇園山笠」など日本を代表する祭りが新型コロナの感染拡大前とほぼ同じ規模で開催される予定です。
※祇は「ネ」に「氏」

また新潟の「長岡まつり大花火大会」や秋田の「大曲の花火」など全国から観光客が訪れる大規模な花火大会も3年ぶりに開かれます。

このほか、去年も開かれた「仙台七夕まつり」や徳島の「阿波おどり」など5つの祭りは去年に比べて規模を拡大する予定です。

新型コロナの感染者数が減少傾向にあり、行動制限がない期間が続く中、ことしは多くの地域で夏の風物詩が戻ってくることになりそうです。

以下が開催する主な祭りと花火大会の一覧です。

コロナ禍前と同じ規模の七夕飾り

例年7月に開催され、およそ150万人が訪れる神奈川県平塚市の「湘南ひらつか七夕まつり」もことし、3年ぶりに開催されます。

コロナ禍前と同じ規模の、100点近い大型の七夕飾りが商店街に並ぶ予定で、現在は飾りの制作作業が進んでいます。
一方、例年400店以上が出る露店はことしは出店が認められないことになっています。

地元の50代の女性は「娘が毎年出店を楽しみにしているので、ないのは残念ですが、ことしは3年ぶりの七夕飾りを楽しもうと思います」と話していました。

平塚市商業観光課の中村隼輔主査は「今までどおりの開催はできませんが、通りいっぱいに出された七夕飾りを楽しんでいただきたいです」と話していました。

7つの花火大会は3年連続の中止

一方密集を避けられないとして東京の「隅田川花火大会」、岐阜の「長良川花火大会」など7つの花火大会は3年連続の中止が決まっています。