大相撲 新型コロナで禁止の出稽古 2年ぶりに解禁

大相撲は新型コロナウイルスの影響で禁止されてきた、ほかの相撲部屋に出向いて稽古を行う「出稽古」が6日、およそ2年ぶりに解禁され、早速幕内力士がほかの部屋に出向いて同じ幕内の力士たちと稽古に励みました。

大相撲では新型コロナの感染拡大を受け、3月の春場所のあとから出稽古が禁止されてきました。

日本相撲協会は力士たちからの出稽古の解禁を望む声を受けて感染症の専門家などと協議し、PCR検査での陰性を確認することなどを条件に6日から今月22日までの間、およそ2年ぶりに出稽古を解禁することを決めました。

6日は田子ノ浦部屋に所属する平幕の高安が早速埼玉県草加市にある追手風部屋を訪れました。

高安は夏場所で11勝を挙げた小結 大栄翔や平幕の翔猿など幕内や十両の力士を相手に相撲を取りました。

このうち高安と大栄翔の稽古では高安が立ち合いで力強い当たりを見せた一方、大栄翔も突き押しで土俵際まで攻め込むなど、それぞれ精力的に稽古に励みました。

高安は同じ部屋に十両以上の力士がおらず、6日の稽古のあと「出稽古を心待ちにしていたし、ウキウキしたような気持ちできょうは稽古ができた。田子ノ浦部屋とは雰囲気が違うから気が引き締まるし、いい勉強になる」と充実した様子で話していました。
また大栄翔は「自分の部屋にはあのレベルまで当たりが強くて粘りがある力士はいないので、思い切り当たる稽古ができた」と話していました。

次の名古屋場所は来月10日に初日を迎えます。