G7外相 北朝鮮ミサイル発射を非難 対話求める共同声明 発表

G7=主要7か国の外相は30日、北朝鮮によるICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイル発射を強く非難するとともに、大量破壊兵器と弾道ミサイル計画を放棄し、対話に応じるよう求める共同声明を発表しました。

G7の外相による共同声明では冒頭、今月25日の北朝鮮によるICBM級の弾道ミサイルの発射を「最も強いことばで非難する」としたうえで、一連の核・ミサイル活動は、国際社会の平和や安全、それに核不拡散体制を損なうものだと指摘しています。

そのうえで、北朝鮮に対し、国連安保理決議に従い、大量破壊兵器と弾道ミサイル計画を完全、かつ検証可能で不可逆的な方法で放棄し、対話に応じるよう求めています。

また、北朝鮮での新型コロナの感染拡大も念頭に、現地では、悲惨な状況がさらに悪化しているとして、国際機関などが可能なかぎり早期に食料や医薬品といった人道上のニーズの調査を行えるよう、対応を要請しています。

一方、声明では、先に国連安保理で、北朝鮮への制裁を強化する決議案が否決されたことは極めて残念だとしたうえで、安保理の理事国をはじめとしたすべての国連加盟国に、北朝鮮が負う義務を再確認するよう呼びかけ、国際社会が結束して対応する必要性を強調しています。