子供服のリスクは“ヒモ”だけじゃない

子供服に安全基準があるのはご存じですか?

NHKが子供服の“ヒモ”のリスクについて伝える動画を公開したところ、さまざまな声や体験談が寄せられました。

「エスカレーターですそが巻き込まれた」
「フードで首がしまりそうになった」

子供服のリスクはヒモだけじゃない。
皆さんのお子さんの服は大丈夫ですか?

(大阪放送局 記者 中本史)

知ってる?こどものキケン

13歳未満の子供服には2015年にJIS規格が作られ、首まわりやズボンのすそなどのヒモはつけられなくなりました。

ヒモが遊具や自転車の車輪にひっかかり、ころんだり、首が絞まったりする事故につながるためです。

NHKがそのことを紹介する動画を公開したところ、さまざまなご意見や体験談が寄せられています。

子供服のリスク 寄せられた声

服のヒモ以外にも危険な目にあったという声が次々と寄せられました。
「服の飾りビーズがとれかかっていて、子どもが口に入れていた」
「子どもがエスカレーターでしゃがみ、おりる直前で上着のすそが巻き込まれた」

中でも多かったのが、子供服のフードについてです。
「フードがひっかかって首がしまりそうになった」
「フードも怖い。基準はないの?」

子供服のフードの基準は?

そこで、子供服のフードのリスクをどう考えればいいのか、調べました。

フードについては子供服のJIS規格が作られた際に、注意喚起されています。

ヒモのように「つけてはいけない」とまでは定めていませんが、メーカーに対して注意が必要なものとして取り上げられ、細かく指摘されています。
▽フードが遊具や自転車のハンドル、ドアのノブなどにひっかかり、首が締めつけられると窒息のリスクがある

▽1歳未満の服には、窒息のリスクがあるので、通気性のない素材のフードをつけないことが望ましい

▽力が加わった場合には、本体から外れるようなホック仕様なども有効に活用することが望ましい

この注意喚起をうけて、メーカーの中にはフードを取り外せるデザインの服を製造・販売するところも出てきています。

また、幼稚園や保育所の中にはフード付きの服は着せてこないよう親に指導するところもあります。

ただ、子どもの事故を研究している専門家は子供服のフードのリスクはまだ一般には十分、認知されていないといいます。
大阪大学大学院 岡真裕美 特任研究員
「子どもはまだまだ経験が浅いので、この服がひっかかるかもしれないなど危険を予測することが難しい。実際にフードがひっかかって首が絞まるような事故事例もあり、安全とはいいがたいと思う。小さな子どものためを思うならフードがついている服は選ばない、もしくはフードが外に出ないように着せてほしい。危険を取り除いてあげて思い切り遊ばせてあげる中で経験を重ねていき、のちに子どもが予測して気を付けられるようになればと思います」

服を選ぶときは価格やデザインに加えて安全性も

子供服のJIS規格は、13歳未満が対象です。

小学生にもなると、自分から「フード付きの服を着たい!」ということもあるでしょうし、親としてもかわいい服を着せたいところですが、専門家は、子供服を買うときには、デザインや価格などに加えて、この服は安全だろうかと少し立ち止まって考えてみることが必要だと指摘しています。

NHK大阪放送局では、子どもとの日々の生活の中でひやっとした体験なども募集しています。投稿フォームからご意見をお寄せください。