北マケドニア外相 フィンランド スウェーデンのNATO加盟に期待

おととしNATO=北大西洋条約機構に加盟した、北マケドニアの外相が来日して記者会見し、NATOに加盟した意義を強調したうえで、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、フィンランドとスウェーデンが加盟申請をしたことについて、早急に実現するよう期待を示しました。

ヨーロッパ南東部のバルカン半島に位置する北マケドニアのオスマニ外相は、29日から日本を訪れていて30日都内で会見しました。

まず、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、オスマニ外相は、「民主主義を重んじる世界が結束して対応しなければ、ほかの地域に紛争が波及することを防ぐことができない」と述べ、ヨーロッパだけでなく、世界全体で対応する必要があると指摘しました。

北マケドニアは、おととしNATOに加わった最も新しい加盟国で、オスマニ外相は「領土の隅々までNATOの防衛の傘に守られているため、領土についての脅威はない」と述べ、NATOに加盟した意義を強調しました。

そのうえで、フィンランドとスウェーデンがNATOへの加盟申請をしたことについて「NATOの強化につながり、平和と安定に資する」と歓迎しました。

一方、オスマニ外相はトルコがこの2か国の加盟に難色を示していることについては「できるだけ速やかに3者間の対話を進めて、意見の食い違いを乗り越え、完全な加盟を確立してほしい」と述べ、早急に実現することに期待を示しました。