大相撲 コロナで禁止の「出稽古」期間限定で解禁へ

日本相撲協会は、新型コロナウイルスの影響で禁止されていた、ほかの相撲部屋に出向いて稽古を行う「出稽古」について、来月、期間を限定して解禁すると発表しました。
出稽古ができるようになるのは、およそ2年ぶりです。

大相撲では新型コロナの感染拡大を受け、おととし3月の春場所のあとから、出稽古など、ほかの相撲部屋の力士との稽古が禁止されました。

その後、東京 両国の国技館で合同で行う稽古が再開されましたが、力士が相撲部屋に出向く出稽古については禁止が続いていました。

力士たちからは、出稽古の解禁を望む声が上がっていて、日本相撲協会が感染症の専門家などと協議した結果、26日に開いた理事会で、6月6日から22日の間、およそ2年ぶりに出稽古を解禁することを決めました。

出稽古の条件として、お互いの部屋の親方が人数や稽古日数などを了承したうえで、部屋に出向く力士が前日にPCR検査を受けて陰性を確認するほか、定期的な抗原検査も求められています。

日本相撲協会の芝田山広報部長は「どのスポーツよりも厳しく感染対策に取り組みながら開催しているのが現状だが、元に戻していくことが大事だ。常に前進しないといけない」と話していました。

26日の理事会では、このほか、入場者数の上限について、ことし9月に東京 両国の国技館で行われる秋場所は、夏場所と同じく定員の87%にあたる9265人に、また福岡市で11月に行われる九州場所は制限を設けず、6976人とすることを決めました。