観光船 船体つり上げへ 作業船とワイヤーつなぐ準備ほぼ完了

北海道 知床半島沖で観光船が沈没した事故で、海底からつり上げて運ぶ途中に落下した船体について、現場では、作業船とワイヤーでつなぐなどの準備が、ほぼ終わりました。
午後には船体を再びつり上げる作業が行われる見通しです。

知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、船体はサルベージ会社の作業船によって、水深およそ120メートルの海底からつり上げられ、24日に海中につられた状態のまま運ばれる途中に落下しました。

落下した船体は斜里町のウトロ沖の水深182メートルの海底で確認され、25日にサルベージ会社は水中ロボットを使ってベルトを船体にかけ直しました。

第1管区海上保安本部によりますと、26日は朝から作業船のウインチと海底の船体をワイヤーでつなぐなどの準備が行われ、午前10時半すぎに作業がほぼ終わったということです。

午後には、船体を再びつり上げる作業に着手する見込みで、海面までつり上げて作業船に横付けて固定することにしています。

その後、ウトロ沖の水深の浅い海域に移動し、作業船の上に引き揚げる予定です。

作業が順調に進めば、船体は早ければ27日にも網走港に運ばれ、船内の水を抜いてから陸揚げされる見通しです。

再度つり上げたあとの作業予定は

船体が沈んでいるのは沈没事故の現場から南西におよそ32キロ、斜里町のウトロ港からおよそ11キロ西の沖合です。

サルベージ会社の作業船は、26日午前に船体にかけたベルトと、つり上げるための器具とをつなぐなどの準備作業を行います。

そして午後に、船体を海面までつり上げて作業船に横付けしてロープで固定します。

船体が落下したときは、水深20メートルほどの海中につり下げた状態で固定していましたが、今回は落下防止のため方法を変更しました。

そのあと作業船は南におよそ7キロの、より陸側に近い水深の浅い海域に船体を運び、いかりを下ろします。

船体が落下したときは、水深の浅い海域まで50キロ余り運ぶことを予定していましたが、今回は落下のリスクを少なくするため運ぶ距離を短くしました。

そして、作業船のクレーンを使って船体を作業船上に引き揚げます。

第1管区海上保安本部は、26日中には船体の引き揚げを完了させる方針としています。

船体を引き揚げた作業船は、その後陸揚げに向けて、西におよそ45キロ離れた網走港へ向かい、作業が順調に進めば27日午前に到着する見込みだとしています。

陸揚げに必要な船体の水を抜く作業にどれぐらいの時間がかかるかはわからないということですが、準備が整ったあと網走港に陸揚げされる予定です。