コロナ禍の英首相官邸パーティー問題で報告書 首相が謝罪

イギリスで、新型コロナウイルスの感染対策として厳しい規制が続く中、首相官邸などで繰り返しパーティーが開かれていた問題について、政府の調査報告書が公表され「多くは当時のルールに従ったものではなかった」などとして、厳しく批判しました。

この問題は、感染対策として厳しい規制が続いていたおととしから去年にかけて、首相官邸などで繰り返しパーティーが開かれていたもので、警察の捜査の結果、ジョンソン首相を含む83人が罰金を科されています。

警察の捜査終了を受けて25日、政府の調査報告書が公表されました。

この中では「多くの集まりは、当時のルールに従ったものではなく、開かれるべきではなかった。政府の中枢でこれほどの規模で問題が起きたことに多くの人が失望するだろう」としたうえで、政権や政府のリーダーたちは責任を負うべきだと厳しく批判しました。

これを受けてジョンソン首相は25日、議会で演説し「私の管理下で起きたすべてのことに責任を負う。教訓を謙虚に受け止め、そこから学んでいく」と改めて謝罪したうえで、引き続き政権を率いる考えを強調しました。

これに対し、野党だけでなく、与党・保守党の議員からも首相の責任を厳しく問う声が上がり、今後、与党内でこうした声がどこまで強まるかが焦点となります。