北朝鮮メディア ミサイル発射や米大統領の訪日など一切伝えず

北朝鮮のメディアは、25日朝の弾道ミサイルの発射だけでなく、アメリカのバイデン大統領が日本と韓国を訪問したことについても、これまでのところ一切伝えていません。

国営の朝鮮中央テレビは、新型コロナウイルスによるとみられる発熱者が相次ぐ中、発熱時の適切な薬の服用方法を紹介する番組などを放送しています。

北朝鮮は、24日午後6時までの1日で、新たに11万5000人余りに発熱の症状が確認されたと発表しました。

先月下旬以降の発熱者の累計は306万4000人余りに上り、国民の9人に1人の割合となっていますが、1日当たりの発熱者は5日連続で減少し、死者も2日連続でゼロだったとしています。

北朝鮮指導部は「全国的な感染状況は次第に抑制され、すべての地域で安定している」と強調しています。

ただ、医療体制がぜい弱だと言われていることに加え、海外からの新型コロナのワクチンの受け入れを拒んでいる中で、国際社会からは感染を抑え込んでいるとする北朝鮮の主張を疑問視する声も出ています。