ロシア軍 ウクライナ東部2州の完全掌握へ攻勢 長期戦の姿勢も

ロシア軍は、ウクライナ東部2州の完全掌握を目指していて、このうちルハンシク州ではウクライナ側が拠点とする都市への攻勢を強めています。

侵攻開始から3か月がたち、ロシアは作戦目標を達成するまで長期戦もいとわない姿勢を示しています。

ロシア国防省は24日、ウクライナ東部ドネツク州の各地をミサイルで攻撃し、弾薬庫を破壊したなどと発表しました。

また、ドネツク州の要衝マリウポリについては「ロシアの黒海艦隊が港に設置されていた機雷の撤去を完了した」と明らかにし、港の使用を再開することで支配の既成事実化を強める狙いがあるとみられます。

ロシア軍は、ドネツク州に隣接する東部ルハンシク州でも、ウクライナ側が拠点とするセベロドネツクへの攻勢を強めていて、イギリス国防省は「ロシアがセベロドネツクの一帯を占領すれば、ルハンシク州全体が掌握されることになる」と指摘しています。
こうした中、ロシアのショイグ国防相は24日「欧米はウクライナに大規模な支援を行い、ロシアに制裁の圧力をかけているが、目標を達成するまで特別軍事作戦を継続する」と強調しました。

また、プーチン大統領の最側近の1人、パトルシェフ安全保障会議書記も「われわれは期限を定めていない。大統領が設定した目標はすべて達成される」と述べていて、侵攻開始から3か月がたち、ロシアは作戦目標を達成するまで長期戦もいとわない姿勢を示しています。