外国人観光客受け入れ再開へ実証事業 効果的な感染対策を確認

外国人観光客の受け入れ再開に向け、滞在中に必要な感染症対策などを確認する政府の実証事業が24日から始まりました。

政府は新型コロナの感染状況が改善していることなどから、現在中止している外国人観光客の受け入れを、来月以降段階的に再開することを検討していて、24日から少人数の訪日ツアーを試験的に始めました。

24日は、最初の参加者となるアメリカの旅行会社の社員合わせて7人が成田空港に到着しました。

参加した7人は日本の旅行会社の添乗員とともに、およそ1週間かけて関東や東北などの観光地をめぐる予定で、海外の人たちに検温や消毒、それにマスクの着用など日本の基本的な対策を徹底してもらうための効果的な方法を確認することになっています。

ハワイから参加した旅行会社を経営する女性は「日本でどのように感染対策が行われているか確かめて、次に日本に来る時にはお客さんを連れて来たい」と話していました。

観光庁は参加者への聞き取りを進めるなどして改善点を取りまとめ、宿泊施設や旅行会社に情報を提供することにしています。