謎の発光現象「スプライト」 近距離で捉えた珍しい映像 静岡

上空の高い所で起きる「スプライト」と呼ばれる謎が多い発光現象を、近い距離から捉えた珍しい映像が撮影され、発生のメカニズムなどを考えるうえで、貴重な映像として注目されています。

スプライトは、英語で「妖精」を意味していて、高度50キロから90キロの大気圏の上層部で起きる瞬間的な発光現象です。

雷のように、放電によって起きていると考えられていますが、詳しい発生メカニズムはわかっておらず、雷雲の上で起きることが多いため、下から近い距離で観測するのも難しいとされています。

神奈川県にある平塚市博物館の藤井大地学芸員は、先月7日、静岡県でスプライトの撮影を試みたところ、雲の合間から2回にわたって、下から撮影することに成功しました。

スプライトまでの距離はおよそ100キロと推定され、これほど近くから撮影された映像は珍しいということです。

撮影されたスプライトはおよそ10分間に2回現れ、いずれも0.1秒程度で、▽1回目は4本の細い柱状で、▽2回目は4つの逆三角形のような形でした。

映像ではスプライトの細かい部分まで確認することができ、発生メカニズムなどを考えるうえで貴重な映像だとしています。

藤井学芸員は「雷雲の合間から偶然に近い距離で撮影できた。身近なところにまだまだ不思議な現象があることを知ってもらいたい」と話していました。