首都圏大手私鉄 運賃値上げの検討相次ぐ コロナ禍で利用客減少

新型コロナウイルスの感染拡大で利用客が減り、業績が低迷している首都圏の大手私鉄の間で、運賃の値上げを検討する動きが相次いでいます。

値上げには国土交通省の認可が必要で、京王電鉄は早ければ来年度の後半に、京浜急行電鉄は来年度中の運賃の値上げを検討しています。

新型コロナの感染拡大で鉄道事業が赤字になっているうえ、感染の収束後もテレワークの普及などもあって、以前ほどには業績が回復しないと見ているためです。

東急電鉄はすでに認可を受けて、来年3月から普通運賃を平均13%程度、値上げすることにしています。

また転落防止のためのホームドアなど安全対策に必要な費用について、認可なしで値上げできる制度を利用する動きも出ています。

東京メトロ、東武鉄道、それに西武鉄道は来年の春から、1回の乗車につき10円程度を値上げする見込みです。

小田急電鉄と相模鉄道も同じ制度で値上げを検討していて、首都圏の私鉄各社の間で値上げに向けた動きが相次いでいます。