G7財務相・中央銀行総裁会議 2日目の討議開始 声明発表へ

ドイツで開かれているG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議は、2日目の討議が始まりました。閉幕後には、軍事侵攻を受けるウクライナへの支援のほか、原油などの原材料価格の高騰で減速が懸念される世界経済への対応に協調して取り組む姿勢を、声明として発表する見通しです。

ドイツ西部のボン近郊で開かれているG7の財務相・中央銀行総裁会議には、日本から鈴木財務大臣と日銀の黒田総裁が出席していて、日本時間の20日午後4時から2日目の討議が始まりました。

20日は6月の首脳会議に向け、新型コロナウイルスへの対応や気候変動、それに低所得国の債務問題など、幅広い分野で議論が交わされます。会議は日本時間の20日夜に閉幕し、2日間の討議の成果を声明として発表する予定です。

この中では、軍事侵攻を続けるロシアを強く非難するとともに、経済制裁などを通じて圧力を強めることや、ウクライナへの医療や教育などの面での追加の財政支援、それに、原油などの原材料価格の高騰や食料の供給不足によって減速が懸念される世界経済をめぐり、協調して対策に取り組むことなど、G7としての結束を示す見通しです。