北朝鮮 新たに26万人余の発熱症状 拡大に歯止めかからず

新型コロナウイルスによるとみられる発熱者が相次いでいる北朝鮮では、新たに1日で26万人余りに発熱の症状が確認され、発熱者の累計が224万人余りに上るなど拡大に歯止めがかからない状況が続いています。

北朝鮮で新型コロナウイルスによるとみられる発熱者が相次ぐ中、20日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は19日午後6時までの1日で、新たに26万3000人余りに発熱の症状が確認され、2人が死亡したと伝えました。

先月下旬以降の発熱者の累計は224万1000人余りとなり、死者は65人に上っているとしていて拡大に歯止めがかからない状況が続いています。

一方、労働新聞は、軍の元帥で、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の軍事教育などを担当していたとされるヒョン・チョルヘ(玄哲海)氏が19日、87歳で死去したと伝え、国葬を執り行うと明らかにしました。

葬儀の委員長はキム総書記が務めるとしていて、キム一族による体制を支えてきた元老の死を国を挙げて追悼することで、感染拡大が続く中でも内部の結束の徹底を図るねらいがあるとみられます。