Jリーグ “声出し”応援の段階的導入を決定 来月の公式戦から

サッカー・Jリーグは感染対策として禁止している声を出しての応援について、来月の公式戦から段階的に導入していくことを決めました。

サッカーのJリーグでは現在新型コロナウイルスの感染対策としてスタジアムでの声を出しての応援は認めていません。ただ、ことし3月に就任した野々村芳和チェアマンのもとで政府などと調整を進めた結果、来月の公式戦から声を出しての応援を段階的に導入していくことを決めました。

具体的には政府の基本的対処方針に基づいて観客数を収容人数の50%に制限したうえで、マスクの着用を条件に声を出して応援できるエリアを設けるということです。

第1段階として、来月4日か11日に茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで予定されているJリーグカップの試合と、来月12日に東京 調布市の味の素スタジアムで行われるJ2のリーグ戦の合わせて2試合で最大3000人声出し応援ができる座席を設け、適切に運営できるかどうか検証を行います。

これらの試合では産業技術総合研究所の協力を得て、声出し応援のエリアでの二酸化炭素の濃度の調査なども予定しているということです。

そして7月に行われる公式戦で6試合程度、最大7000人が声を出して応援できる座席を設けてさらに検証を重ねたうえで、8月には希望するクラブが声出しの応援を導入できる環境を整えたいとしています。

野々村チェアマンは「サッカーという作品を考えたときにお客さんが作ってくれる熱量はすごく重要な要素だと思っている。ステップを着実に踏みながら安全安心を確認したうえで前に進んでいきたい」と話していました。